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これぞ体験型日本観光の極み ドリフト目当てにエビスサーキットを訪れる外国人走り屋達に聞いてみた



観光庁が打ち出しているニューツーリズムの一環ともなる「日本の文化に肌で触れる」「日本でしか体験できない」体験型観光が、外国人旅行者に人気が出てきています。サブカルの聖地秋葉原、新宿ゴールデン街、千葉県野田市の武神館などは体験型観光を求めて来日した外国人旅行者の姿が多く見かけられます。福島県二本松市にあるエビスサーキットも、ドリフト走行を求めて来日した外国人が集まる場所の一つです。


映画『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT (原題: The Fast and the Furious: Tokyo Drift )』をきっかけに世界中に知られることとなった日本のドリフト文化。秋葉原がアニメ、漫画、ゲームなどサブカルの聖地ならば、エビスサーキットは世界中のドリフト好きなドライバーの聖地と言えるのではないでしょうか。


そこで、エビスサーキットまでドリフトをしにくる外国人達にいろいろと聞いてみました。回答してくれたのは、36才のニュージーランド人プロレーサー、マッド・マイクことMike Whiddett氏(以下マイク)、24才のオーストラリア人コンテンツ・クリエイター、Taylor Wright氏(以下タイラー)、30才のアメリカ人マーケティング・ディレクター、Cody Slack氏(以下コーディー)の3名です。それぞれエビスサーキットを訪問した際の動画を公開しています。実際にドリフト走行している車内で撮影した映像は迫力ありすぎです。う~ん、こういう映像を見てしまうとひっさびさに『バーンアウト』がやりたくなる……。


The California Roll Was Invented in Canada(YouTube)

https://youtu.be/1mXnsjZqhxQ


Ebisu Circuit Autumn Drift Matsuri 2014 | エビス 秋のドリフト祭り(YouTube)

https://youtu.be/CoqCxhuaRwc


エビスサーキットを知ったきっかけは、「2010年にエビスサーキットに行ったことがある友達から話を聞いて」(タイラー)、「オプションという雑誌のDVDを良く見ていたので」(マイク)、「2000年代初めにオプションやD1グランプリのDVDを見て」(コーディー)だそうです。


これまでに何回エビスサーキットを訪れたか?という問いに対しては、「5回です。一番最近は2014年の11月です」(タイラー)、「今年もフォーミュラ・ドリフトの大会に参加するためにエビスサーキットに行く予定です」(マイク)、「2015年の11月に1回訪れただけです。来年また行く予定です」(コーディー)とのこと。リピーター率高いですね。


日本での平均滞在日数は、「大体2週間程度です。そのうち7日~10日間がエビスサーキットで残りは東京で過ごします」(タイラー)、「2週間の日程で12日間はまるまるエビスサーキットで過ごしました」(コーディー)と長め。日本人だと、2週間の休みを取ること自体難しそうです。


エビスサーキット目的で来日する予算については、「エビスサーキットでドリフトするための車が必要であれば7000~1万2000豪ドル(日本円で約59万~100万円)が必要です。車の購入費用以外は大体3000~5000豪ドル(日本円で約25万~42万円)くらいになります。このうち80%はエビスサーキットでのガソリン代、タイヤ代、修理代などに使います」(タイラー)、「2000~3000米ドル(日本円で約23万~34万円)です」(コーディー)との回答。車代込みだと大体100万円前後の予算になってきますが、聖地でドリフトを楽しむためには惜しみなく使うという人が多いようです。


エビスサーキットでないといけない理由を一つだけ教えて、という質問には、「地球上で唯一無二の場所だからです」(タイラー)、「コースや地形の選択肢が多いので、ドライバーにとっては夢のような場所だから」(マイク)、週末しかドリフトできない人も斎藤太吾さんのようなD1グランプリのチャンピオンも一緒にドリフトを楽しめる地球上で唯一の場所だからです」(コーディー)と答えてくれました。彼らにとっては世界でたった一つだけの夢のテーマパークなんでしょうね。


ドリフトに夢中になったのは『イニシャルD』や『ワイルドスピード』の影響? と思い、率直に聞いてみると、やはり「『ワイルドスピード』の影響はありますね」(タイラー)、「『イニシャルD』のアニメを見て地元のドリフトレースに出てから夢中になりました」(コーディー)ということでした。


日本でエビスサーキット以外で訪れる場所は? という問いに対しては、「東京、富士山、二本松近辺の山とか」(タイラー)、「お寺、富士山、東京」(マイク)、「東京の定番観光地」(コーディー)といった回答が返ってきました。エビスサーキットでドリフトという明確な目的で来日しているので、通常の観光地にはそれほど興味はないようです。


彼らにとってエビスサーキットとは、「大好きなドリフトができる場所であり、友達と素晴らしい時間を過ごせる場所でもあり、いろいろな人と出会える場所です」(タイラー)、「レーサーなのでエビスサーキット=熊久保信重さんとチームオレンジが真っ先に頭に浮かびます。斎藤太吾さんと飛び跳ねる車もそうですね。横井昌志さんとの死闘を制し、私が優勝したフォーミュラ・ドリフトのレースは記憶に新しいところです」(マイク)、「究極のドリフト天国です。地球上に同じような場所はありません」(コーディー)ということでした。回答者全員が「the only place on earth」(地球上で唯一の場所)という単語を使っていたのが印象的です。


「面白そうだけどドリフトなんかできないし」という人に、ドリフトの聖地エビスサーキットからの朗報です。今月からプロドライバーが運転する車の助手席または後部座席に乗り、約1時間ドリフト走行を体験できる『ドリフトタクシー』を開始しています。料金は少人数向けの貸し切りで1台2万5000円(保険料等含む)、団体向けは30人まで1台3万円(保険料等含む)。予約制となっています。


画像:

https://www.redbullcontentpool.com/

Copyright: Graeme Murray/Red Bull Content Pool


ソース:

https://www.youtube.com/watch?v=CoqCxhuaRwc

https://www.youtube.com/watch?v=1mXnsjZqhxQ

http://www.ebisu-circuit.com/

http://www.mlit.go.jp/kankocho/page05_000044.html

http://www.minpo.jp/news/detail/2017051041453


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(執筆者: 6PAC) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか


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