世界最大のモバイル関連機器の展示会『MWC2017』において、自動車メーカーのフォードが、未来の無人宅配システムのコンセプト動画を公開しました。
【動画】Autolivery
https://www.youtube.com/watch?v=fEnVQWs8Bt0[リンク]
金曜の夜、急に友達から連絡が。お腹を空かせた仲間を連れて、1時間後に遊びにやってくるそうです。あいにく冷蔵庫はほとんど空っぽ。でも慌てないで大丈夫。タブレットで作りたいメニューのレシピをチェックして冷蔵庫の中身と照らし合わせ、足りない材料をその場でポチッとな!
注文を受けたフォードの自動宅配サービスが、無人の電動バンに荷物を載せてすぐに出動。マンションの30階にあるバルコニーに設置された宅配ドローン専用パッドまでドローンを飛ばして荷物を届けてくれます。これなら高層マンションで問題になるエレベーター待ちの時間もなし。さっそく料理に取り掛かりましょう。
注文を受けてから家庭に届けるまでまったく人間の気配がしないのを見て「どうせこんな未来はやってこない」なんて思う人もいるかもしれません。でも、バーコードで中身を管理してくれる冷蔵庫は家電メーカー各社がプロトタイプを公開しているし、最先端の物流倉庫はロボットとAIが支配するほぼ無人の世界だし、ドローンによる宅配サービスも各国で実証実験の段階に入っています。実現までの道のりがやや長そうなのは、個人宅まで荷物を届けてくれる末端を無人にする段ですが、フォードは2021年までに、相乗り可能な完全自動運転車を完成させたいとしています。
ちょうど日本でも、Amazonの配達が多すぎて現場の宅配ドライバーがパンク寸前になっていることが問題になっています。効率的な宅配システムは交通渋滞や大気汚染を減らすことにもつながります。フォードやAmazonのような巨大資本が本気で取り組めば、案外早くこのコンセプト動画のような未来がやってくるかもしれませんよ。
画像とソース:『YouTube』より引用
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