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爪を噛んでる、そこの男子ー! もう隠さなくて大丈夫!~マガジンハウス担当者の今推し本『飾る爪から きれいな自爪へ 育爪のススメ』



こんにちは、マガジンハウスです。みなさんは爪に自信がありますか? 100%満足していないようでしたら是非、今回ご紹介する本を読んでみてください。カラーリングやジェルに頼らず、簡単にきれいな自爪にすることができる‟育爪”で、これからの生活が変わりますよ!


―――というわけで本日は、本書の著書であり、育爪サロン<ラメリック>主宰の嶋田美津惠さんにお越しいただきました。嶋田さん、お会いしたかったです! 私の長年の悩みが、爪周りの皮膚が固いことでして。これは甘皮が固くなってるのか、角質なのか…。


嶋田 「そういう悩みの方は多いので、大丈夫ですよ。こういうオイルがあって…」


―――あの、実はもう一つ、悩みがありまして、なかなかオイルが習慣化できないんですよ(涙)。


嶋田 「そうでしたか(笑)。オイルが続かないというのは、塗ろうと思ってても忘れちゃうとか、そういう感じですか?」


―――色んな原因があって、忘れるっていうのもあるんですが、ハンドクリームが元々好きじゃなくて。手がしっとりしてると、触ったものが汚れるんじゃないかという気がするんです。だから爪のオイルも、指の腹のほうについちゃうのが嫌でちょっと躊躇してしまって…と、言い訳がいくらでも出てくる(笑)。


嶋田 「わかります。でも、私のやり方は、オイルに水を加えて瞬時に浸透させるので、何かに触っても平気ですよ」


―――そうなんですよね。本を読んだら、爪の‟裏”側から塗るってあって、目から鱗だったんです。


嶋田 「はい、今、やっても大丈夫ですか?」


―――ぜひお願いします!


嶋田 「まず、爪先の裏にオイルを垂らします。そうすると爪の左右の側面や溝に流れ込んでいきますよね。で、甘皮のところで溜まるんです」


―――ほんとだ、オイルはクリームと違うから細かい部分に流れ込んでいきますね。


嶋田 「爪って、折れるときはこの横から割けちゃうんです。この横の部分にオイルをつけておくと、衝撃にも強くなる。オイルがここに流れ込むことで、爪が柔らかくしなやかになるので、衝撃を受けてもしなって割れない」


―――柔らかいほうが衝撃に強いんですね。


嶋田 「そうです。で、ここまで流れ込んだらオイルを爪全体や周りに揉み込みます。爪は血行が悪いと伸びなくなるので、こうやって常に揉んであげましょう。べとつかないように、ここで水を使います」


―――ほんのちょっとですね。


嶋田 「はい、一円玉ぐらいでOK。水を手のひらにとったら、反対側の指についたオイルを水と混ぜ合わせて乳化させるんです。ずーっとこねこねしていると、どんどん浸透していく。こうすることで、爪のオイルと、ハンドクリームも兼ねる感じになります」


―――(こねこね…)そうですね、手も潤う…(こねこね)。


嶋田 「でも、潤うけど表面には残らないで、なくなるでしょう。すっかりなじんじゃう」


―――ほんとだ、全然べとつきがない! クリームだとずっと表面にとどまってて、その後に触るもの全部に指紋ついちゃってたんですが、これだと平気です。


嶋田 「すぐ浸透して表面には何もなくなったなーと思うんですが、でも、爪と指の隙間にはちゃんとオイルが入り込んで残っているので、十分ケアできています」




優しく穏やかな嶋田さん。爪に悩みを持つ人々の救世主的存在。


―――しっかりしみ込んでます。これは画期的! ありがとうございました。あとはこのオイルケアを継続させる課題か…。


嶋田 「日課にするならおすすめは、お昼ごはんを食べる前。注文して待っている間がいいですね。お弁当でも、いただきまーすの前にこのケアをすれば、食べている間に浸透する」


―――一日に何回やってもいいんですもんね。


嶋田 「はい、何回でもやってください。不思議なことに、オイルケアをして指先がきれいになったなって思うと、回数が増えるんです」


H「増える! 私も数えてないけど、しょっちゅうやってますもん」


―――突然入ってきましたね、担当のHさん(笑)。そういえばHさんも育爪を始められた一人でしたね。


H「私はボロッボロのガッタガタな爪だったんです。乾燥もしててささくれもひどくて。とにかく指先とかそのささくれをいじっちゃう癖があって…ほら、ストレスがひどいから」


―――……。


H 「で、乾燥して皮膚が固くなってるから余計むしっちゃうし、いじるから爪もボロボロになっちゃうし。それを隠そうと一時、ジェルもやってたんだけどますます乾燥してガタガタになって、もうどうしましょう状態でこの本を作り始めたんですね。ちょうど去年の夏ぐらいだったかな、だから4~5か月、育爪をしてることになりますね」


嶋田 「あ、Hさん、すごくピンクの部分が増えてますね!」


H 「そう、本当にこのピンクの部分が伸びてるんですよ。爪って、オイルを塗るだけで透明になってきれいになるから、それでもう気持ちよくなっちゃう」


嶋田 「たとえばHさんみたいにむしっちゃったり、他にも爪やささくれを噛んじゃうという方はいますよね。そういう方って、白く乾燥しているところを噛みたい、いじりたいと思うみたいなんです。でもオイルを塗ると乾燥したところが潤って、白く見えることもなくなるので、噛まなくなったりいじらなくなったりする。オイルさえ塗れば、我慢できるんですよ」


―――オイル、いいことずくめですね。


H 「うん、育爪の基本は、そこに尽きるかな」


嶋田 「技術はあんまりいらないかもしれないですね(笑)。とにかくオイルを塗るだけ」


―――ところで、この本をなぜ私がこんなにプッシュしたいのかというと、ここで紹介されている、育爪できれいな爪を手に入れた方々の写真に感銘を受けたからなんです。




え、本当に? というぐらい美爪に変身した2名の方々(上・48歳、下・57歳、共に女性)。いまボロボロでもあきらめないで!


嶋田 「この48歳の方のbeforeの爪は、まず切り方がダメだったんです。上の方は、両角を斜めに切っちゃってた。こうすると、この部分の爪と指が密着しないで、ピンクの部分がいつまでも長くならない」


―――爪の形もボロボロしちゃってますもんね。


嶋田 「はい。でも切り方に気を付ければ、爪ってここまでピンクの部分が増えるんですよ」


―――なんとなくのイメージだと、ピンクの部分もこの三角のまま伸びてっちゃうのかなって思ってたんですけど、四角く伸びるんですね。あとこの57歳の方のbefore after写真、全然違う人の写真を持ってきてるみたいですもん。


嶋田 「でも、私のサロンに来られる方は、ほとんどこのbeforeなんですよ。そして、『人前で手を出せない』と言って、みんなこう、手をグーにして隠しているんです」


―――それがこんなに変われるなんて…。でも元々は嶋田さんも深爪というか、いっぱい切るのがお好きだったんですよね。


嶋田 「はい。ピンクの部分もいまの半分ぐらいでした。そもそも爪のおしゃれにまったく興味なかったんですよ」


―――それがなぜ、ネイルスクールに通おうと思ったんですか?


嶋田 「私、細かい作業が好きで、そして習い事オタクだったんですよ。それで、知り合いとの何気ない『ネイルスクールってどういう人が通ってるのかしら』って会話の中で、何をやるんだろう?と思い初めて、すぐもう『じゃあやってみよう』って申し込んで」


―――すごいフットワーク! セルフケアもしたことがない、サロンに行ったこともない人が(笑)。


嶋田 「結構、無謀なんです(笑)。それで飛び込んじゃって、そこからハマって」


―――今のサロンは、カラーリングもしないんでしたっけ?


嶋田 「はい、今はしてないです。本にも書いたんですが、化学物質過敏症になって以降、できなくなったんです。でも細かい作業が好きなので、本当はカラーリングは大好きだったんですよ」


―――でも、カラーリングもスカルプもジェルもしないネイルサロンって、私は聞いたことがなかったです。


嶋田 「おそらく他にはないですね。<自爪のお手入れ>って謳ってるサロンさんでも、ベースコートなどの透明なマニキュアみたいなものを塗って仕上げることが多いようです」


H 「ジェルをやらないサロンはあるけど、何かは塗っている(笑)」


―――育爪に特化したケアというのは、嶋田さんのオリジナルですね。


嶋田 「そうですね。爪を硬くするものを何も塗らないで、爪を柔らかくしなやかにするという考え方はたぶん私たちだけですね」


―――となると、男のお客もいらっしゃるんですよね。


嶋田 「はい、特に営業マンの方などは特に気にされますね。あと女の人って、男の人の爪をよく見てますよね」


―――見てますね。「手がセクシー」とか「爪もキレイ!」とか言ってます、アイドルの写真見て(笑)。きれいだとちょっとした売りになるんですよね。


嶋田 「その反対に、爪にコンプレックスがあって見せたくないって人も男女ともにすごく多いんです。男性の方で、色々なサロンに行って『やりようがない』と断られ続け、うちに来られた方もいました」


―――断られちゃうんですか!


嶋田 「はい、爪のピンクの部分が、今の私の1/3ぐらいしかなくて。噛んじゃってたんですね。でもそういう方も私ぐらい長くなってるんですよ」


―――すごい、夢がある。


嶋田 「最初は、お断りしてたんですよ。でもある日、玄関まで来られて、『断らないでくださいTT』って」


―――いろんなサロンで断られた、最後の砦だったんですね。


嶋田 「『僕は変な者ではありません』って。本当に純粋に、爪をどうにかしたいと思って来られたんです。で、その方をきっかけにして、どんどん男性のお客様が増えました。それで、ああ、男の人でもピンクを長くしたいんだ、ってわかったんです」


―――指が長く見えますもんね。指とか脚って、長く見せたいですもん(笑)。でも元々、爪の形が悪く生まれたから、一生この形でいくしかない、って思いこんでるのかなと。


嶋田 「みなさんそうなんですよ。生まれつき形がよくないから一生付け爪をしなきゃと思われてるんですが、そんなことないんですよ」


―――私もそう思ってました。クセッ毛みたいなものかと。不格好な形も平べったいのも、爪のクセなんだと思ってたんですが、こんなに変わるんですね。


嶋田 「変わります。そういう方たちも、平らで小さいから細く見せたくて、やっぱりサイドを斜めに切ってるんです。でも、爪ってピンク部分が長くなって指の先まで来ると、まっすぐ平らじゃなく、立体的なカマボコ型になるんですよ」


―――そうなんですか!


嶋田 「指先は球体でしょう。爪は指に沿って長くなるので、ちゃんとファイルで整えながら伸ばせば指の形になるんです」


―――指の途中までしか爪がないから、平らのまんまなんですね。


嶋田 「そうなんです。上手に伸ばせば絶対誰でもカマボコみたいになるんです。でもみなさんそれ知らないので…」


―――それさえ知っていれば…。


嶋田 「ねえ。我慢して伸ばすといったって半年ぐらいなんですよ。だから、まず切り方を三角のとんがりじゃなく四角にして、あとは指と爪の使い方に気を付けるだけです」


さすがに美しい素爪の嶋田さん。写真のように、本書にはミニサイズのネイルファイルが2本、付録として付いています。


―――なんとなくなんですけど、カラーリングしたりジェルで飾ってきれいにしている爪より、素爪なのにすごくきれいなほうが、感動しますよね(笑)。


H 「そう。男の人も、割とそういうほうが好きですしね(笑)」


―――ファイルで整えて、オイルでケアする。それだけ。本当に簡単ですよね。私もさっきオイル塗っていただいて、ずっと指先が充実している気分です(笑)。爪周りが潤ってると、こんなに気持ちも潤うのかと。よーし今日からオイル塗るぞ~。 


H 「私は会社にも常備してるので、ちょっとイラッとした時はすぐオイル塗ってます(笑)。不思議と落ち着くんですよね」


嶋田 「爪の生え際には、副交感神経に効くツボがあるので、爪を揉むことでイライラが鎮まるようなんです。眠れない時も爪をもむと眠れたりしますもんね」


―――もう私、オイルのボトルを首から提げて生活しようかな(笑)。嶋田さん、今日はありがとうございました!


今週の推し本


飾る爪から きれいな自爪へ 育爪のススメ 

嶋田美津惠 著

ページ数:96頁

ISBN:9784838728978

定価:1,620円 (税込)

発売:2016.12.01

ジャンル:実用


[http://magazineworld.jp/books/paper/2897/]


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