7月13日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)で、タレントのryuchellさん(享年27)の訃報を扱った。その中でテレビ朝日局員の玉川徹氏が匿名での誹謗中傷に対し苦言を呈し、ネット上からさまざまな声が集まっている。
12日夕方に都内の所属事務所で死亡している状態で発見されたryuchellさん。現場の状況から、自殺を図ったと見られている。
この日、番組では、ryuchellさんが生前、多様な生き方を呼びかけていたことなどを振り返った。
一方、この訃報について玉川氏は、「ひどい誹謗中傷があったっていう報道がありますね。そういうことが今回のことに関わっているのかどうかっていうのは、ちょっと分かりませんけれども」と前置きし、「もしそういう風なことがあったんだとしたら、またそんなことが起きてしまったのか、と」と語った。
玉川氏は、「一体いつまでこの社会は、こういう風な方々を匿名の名の元に追い込んで、というようなことを続けるんだろう」と嘆き、「すごく暗澹たる気持ちになるんですよね」と自身の思いを明かした。
また、玉川氏は匿名の誹謗中傷のムーブに対し、「このままでいいはずはないですね。日本だけじゃないです。韓国なんかもそうですし」と指摘。「こういうことが続いていくということであれば、社会が一体どうすればいいのか。そういう風な匿名の暴力をどうやって減らしていけばいいんだろうということを、改めて真剣に考えなければいけないんじゃないかなという風に思いました」と、匿名の誹謗中傷を減らす呼びかけを起こすべきなのではないかと問題提起していた。
玉川氏のこの発言にネット上からは、「SNS等の誹謗中傷は本人特定をもっと簡素に出来る制度が必要」「SNSの運営側が承認して初めてアップできる仕組みにしないとな」「SNSの誹謗中傷の対策は官民一体でやって」という賛同の声が集まっていた。
一方では、「匿名じゃなかったらいいのかって話にもなってくるんじゃないか?」「匿名とかの問題じゃない。無責任なメディアも同罪」「『個人に対する誹謗中傷は匿名だろうが公開しようがダメ』だという認識が重要」「匿名で追い込むのは正しくなくて、名前のあるマスメディアが追い込むのは正しいのでしょうか?」という疑問の声も見受けられた。
今年3月にはレジオネラ菌が検出された老舗旅館で、騒動後に辞任した元社長が遺書を残して死亡したことが明らかになった。今後は匿名、実名またはメディア、SNSに限らず、批判と誹謗中傷の線引きも求められるのかもしれない。
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