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『めざまし8』“祝い花”の持ち帰りを「窃盗・犯罪」と報道した番組に批判殺到


 3月20日放送の『めざまし8』(フジテレビ系)では、栃木県宇都宮市で新規オープンした店前に飾られていた「開店祝い花」を無断で持ち去る“花泥棒”が映った防犯カメラの様子を紹介。これが、ネット上を中心に「それは風習ではないの?お祝い、激励の意味で持って帰ってもらった方が繁盛するって言うけど、、、」と物議を醸している。

 番組では店に設置された防犯カメラの様子を公開。そこには、1人の人物がカメラで確認できる6つの“祝い花”のスタンドから花を抜き取って、両手いっぱいの花を持ち帰る様子が映し出されていた。さらに4分後、店に戻ってきた人物は再び花を抜き取り持ち去っていき、これを番組は「わずか10分間の犯行」だったと伝えた。

 後日、防犯カメラの様子を確認したオーナーは「一般人がこんなに花持っていきますか?」とあ然としたそうで、「普通の人間は1回終わって終わりですよ。何回もお代わりしに来るってことは、どこかで車に積んで持っていっているということ」と怒りを口にした。

 番組の取材に応じたオーナーは、「(防犯カメラを見て)完全にこれは仕事だなという形で見てとれたので、正直に言うと許せない」「言語道断。絶対に逮捕してやろう」と激しい怒りをにじませていた。なお、この人物により約60本の花が持ち去られており、盗難の被害額は約5万円にのぼるとのことで、店側は被害届を提出したという。

 この被害に対し、倉田大誠アナウンサー(41)は「花はもちろん、撮られたほうもそうですが贈った側の気持ちも踏みにじる行為、犯行だと思います」と話したが、コメントを求められた社会学者の古市憲寿氏(38)は、首をかしげながら「地域・時代によると思うんですけど、祝い花を持ち帰ったほうがむしろ商売繁盛になるって思ってる風習だとか地域の人もいる」「だから本当に悪意があったのか、分からないと思って」と指摘。

 ただ、持ち帰った花の量については「持ち帰りすぎ」とも指摘し、「関東には基本的にこの風習がないので、その部分の配慮が必要だったかなと思う」と、地域性や風習による“行き違い”の可能性を指摘していた。

 ネット上でも、古市氏同様に「お店などのオープンで並ぶ祝花ってどんどん持って帰ってもらうほうが縁起がいい、通常持って帰ってもらうもの、と昔飲食店の方に教えられたけど」「大阪では持って帰るの当たり前やから。ニュースにすることか」との指摘が多数あがり、「祝い花盗難の報道、店主もテロップも報じる局アナも無知過ぎる。古市さんの地域によっては…のコメントが唯一の救い」「祝い花、"待って帰ることが慣習になってる地域もあります"の一言ぐらい入れといたらいいのに。なのに、頭から決めてかかるような報道。きちんと調べてから電波に乗っけて」と報道の仕方に疑問を唱える声があがっている。

「花を持ち帰る風習のない人にとっては確かに窃盗と感じますし、オーナーの怒りももっともです。ただ、古市氏が指摘していたように“店が繁盛することを願って地域の人が祝い花を持ち帰る”風習がある地域があるのも確か。今回花を持ち去った人物がどういう意図だったかは分かりませんが、そこに触れずに“盗難・犯罪”と決めてかかった番組側の無知が露呈してしまった格好になりました」(週刊誌記者)

 今回は風習に触れてフォローした古市のコメントに救われたようだ。

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