10月27日放送の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)で、旧統一教会の被害を訴えている元祝福2世の小川さゆりさん(仮名)と、元妻が現役信者で、高額献金により家庭が崩壊した橋田達夫(64)の独占インタビューVTRを放送。ネット上から大きな反響が集まっている。
VTRでは、2人に対し、番組MCの宮根誠司(59)がインタビュー。元2世信者と元妻が信者という、別の立場のふたりだが、「献金による家庭崩壊」という被害の共通点があることが明らかに。
橋田さんは妻による土地の売却も含めて約1億円の献金被害を受けており、婚姻中は夫婦でたびたび言い争いに。約9年前に離婚したものの、妻とともに家に残った息子のうちひとりは庭で自殺。橋田さんは息子への申し訳なさからインタビュー中に涙を流していた。
また、小川さんも父親が教会長という立場ながら生活が困窮。高校生のときにはアルバイト代200万円を両親に勝手に献金され、いまだ返ってきてないという。また、祝福2世という立場から、教団を否定することは自身のアイデンティティを否定することに繋がるという葛藤もあり、精神疾患を抱えて一時は自殺も考えていたそう。それが家庭崩壊に繋がったといい、インタビューでは「まともな家庭に生まれたかっただけなんですよね」と語っていた。
このインタビューVTRに対し、スタジオに出演していたジャーナリストの鈴木エイト氏は「教団によってゆがめられた親子の関係」を指摘。「通常の信仰を持っていても自分の子どもが一番大事だと思うんです」と言い、「そこよりも活動が一番であることとか、教団が一番になってしまうことの弊害が出ると思うんです」と話していた。
「このインタビューとエイト氏の解説にネット上からは、『これがカルトと宗教の違いなんだろうな』『親の愛情もゆがめるってエグすぎる』『普通の宗教だったら家庭崩壊しないもんね』という反響が集まっていました。また、小川さんの『まともな家庭に生まれたかっただけ』という言葉に胸を打たれた視聴者も多く、『まともな家庭も築かせない教団の責任は大きい』『普通のことが全然普通じゃないんだな』という声が集まっていました」(政治記者)
今回の『ミヤネ屋』のインタビューで、旧統一教会は親子の絆をも壊しかねないことがあらためて多くの人に認識されたようだ。