9月30日放送の『ひるおび』(TBS系)に八代英輝弁護士(58)が出演。八代弁護士は、29日に世界平和統一家庭連合(旧統一教会)から、『ひるおび』に出演した際の発言が「事実に反した名誉棄損」だとして訴えられたが、番組内ではまったくそのことに触れず。SNS上で「あえて旧統一教会に八代弁護士とTBSが訴えらえた件をスルーしている方が不自然」「TBSとひるおび、八代弁護士は統一教会と戦う気があるのかな?すでに逃げ腰に見える」「ミヤネ屋とは大違い」と失望の声が上がっている。
旧統一教会は29日、『ひるおび』に出演した際の八代英輝弁護士と読売テレビで制作されている『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)に出演した際の紀藤正樹弁護士(61)、本村健太郎弁護士(55)を相手に、番組内発言によって名誉を棄損されたと主張。制作局と弁護士3人に対して、合計6600万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。
しかし、30日の『ひるおび』では八代弁護士が出演していたにも関わらず、旧統一教会から訴えられた件については完全にスルー。旧統一教会とのつながりを認めた細田博之衆院議員長(78)が野党から「不十分」との反発を受け、追加説明を予定している件についても番組内では取り扱わなかった。
こうした『ひるおび』の対応に、SNS上では「八代英輝よ!今までの勢いはどこにいったんだ?」「あれだけ騒いだ細田議長すらストレートニュースでやらないw」「これはもう日和ったと同じだよ」「ひるおび、番組内容変えてない?!提訴されたことは報道しない自由」「スタジオには対象の八代弁護士がいるにも関わらず3時間半の生放送で1mmもこの件はおろか旧統一教会にも自民党にも触れずに放送が終わるというシュールな展開」と失意の声が広がっている。
一方、同じく名指しで訴えられた『ミヤネ屋』は訴えられたその日の番組内で、司会を務める宮根誠司(59)が「我々『ミヤネ屋』、私も含めスタッフ一同、これまで通り、統一教会の反社会性が指摘される教団の問題を伝えていきたいと思います」とコメントを発表。さらに、この日も番組に紀藤弁護士を呼び、旧統一教会の問題について徹底討論していたことから、『ひるおび』に対し「八代英輝に忖度してなのか一切統一教会に触れないひるおびに絶望した」「昨日の番組冒頭で毅然としたメッセージを発信したミヤネ屋とは大違いだ」と批判も集まっている。
「訴えられた件について番組内で触れなかったのは、番組として旧統一教会の問題をどう扱っていくのかという方針がまだ固まっていないのかもしれませんね。ただ、朝とお昼の情報番組の中でこの件に触れたのは、今のところ『ミヤネ屋』のみ。メディアが尻込みして旧統一教会の問題から手をひけば、それこそ教団の思うツボ。ここは局の壁を乗り越えて、メディアが一致団結して教団に立ち向かってほしいところです」(政治記者)
メディアが報じなくなって喜ぶのは旧統一教会か、自民党か……果たして得をするのは一体誰なのだろうか。