俳優の竹内涼真(29)主演の木曜ドラマ『六本木クラス』(テレビ朝日系)の最終回が9月29日に放送された。
意識不明で病院に運ばれてきた宮部新(竹内)は、やがて意識を回復し、葵(平手友梨奈・21)を助けるため体を引きずりながら長屋茂(香川照之・56)のもとへ向かう。葵とともに龍河(早乙女太一・31)に捕らわれている龍二(鈴鹿央士・22)たちの居場所を聞く新に、この期に及んで茂は「この私に土下座できるか?」と言い放つ――というストーリーが描かれた最終回。
新は最終的に葵を助けることに成功する。一方、龍河による一連の事件に加え、優香(新木優子・28)が告発した長屋ホールディングスの横領、贈賄の疑惑が世間に明らかに。飲食業界を牛耳る長屋は一転、上場廃止の危機に陥る。
新はそこを狙い、長屋に買収を申し出ることに。茂には選択肢はないものの、新の居酒屋「二代目みやべ」に向かい、サシで話を付けることに。茂は「許してくれ……。全ては 私の間違いだった」と訴え、「このとおりだ。長屋を 私から奪わないでくれ」と謝罪を申し出て土下座をしようとするという展開となった。
新にとっては待ちに待った茂の土下座のはずだったが、新は「僕を舐めてるんですか?」と言い放ち、「土下座ですか? 今のあなたが土下座をしたところでなんの価値もありませんよ」と、土下座をさせないという一風変わった復讐を敢行。最後には葵とも結ばれ、見事ハッピーエンドとなった。
しかし、この展開にネット上からは「香川照之の最後の土下座チャンスが…」「性加害報道に対して公の場での謝罪さえ許されない香川照之とダブって見えた」「香川の真骨頂、十八番の土下座阻止するとは笑った」という声が集まっていた。
「実は本家の『梨泰院クラス』では、主人公が長屋茂に当たるチャン・デヒ(ユ・ジェミョン)に土下座をさせて謝らせる展開だったため、原作を知っているファンからは驚きの声が集まっていました。しかし、人に土下座をさせておいて、最後には自分が土下座しなくてはならないという展開は香川が出演していた『半沢直樹』(TBS系)シリーズとまったく同じ。それを避けるため、あえて土下座を避けたという指摘もありました」(ドラマライター)
また、別の理由も指摘されているという。
「香川といえば、銀座のホステスへの性加害報道やドラマスタッフへの暴言報道で好感度はガタ落ち。今後、ドラマの世界に戻ってくるにはなかなか時間が掛かりそうです。そんな状況での土下座は、いくらストーリー上とはいえ、香川自身の謝罪と被ってしまう可能性も。土下座謝罪をさせなかったのは、迷惑を被った制作側からのペナルティだったのかもしれません」(同)
香川の報道に揺れた本作だったが、何はともあれ無事に最終回を迎えられただけで視聴者も一安心だろう。