8月19日の『チコちゃんに叱られる!夏の拡大SP』(NHK総合)で紹介された「なぜ誰かのファンになる?」という答えに反響が集まっている。
この回答を担当したのはMCのナインティナイン・岡村隆史(52)だったが、「自分に持ってないものに憧れるから」という答えは「ボーっと生きてんじゃねーよ!」を食らうことに。チコちゃんの答えは「『自分はこれでいいんだ!』と思えるから」だった。
また、解説の聖心女子大学の小城英子教授は、まず誰かのファンになる仕組みから紹介。それによると、あるきっかけがあって「ハマる」という大きな流れがあるという。この“きっかけ”は、その人のパフォーマンス、もしくはキャラクター(本人に魅力)が該当するとのこと。どちらか一方の場合も、どちらも複合的に作用する場合もあるということだった。
さらにハマる段階に入ると、「仲間」もしくは「自分を確立」という作用が働くという。「仲間」はいわゆる同じアーティストなどを好きになった仲間。自分が好きなものを好きと言える場所は居心地が良くて安心できる場所となり、自分と同じ感覚の人がいることで「自分はこれでいいんだ!」という心理が芽生えるという。
一方、自分がハマっているものと同じような服装をしたり、パフォーマンスを真似たりするファンも多くいるが、それは「自分を確立」に該当するとのこと。これは、憧れている人の姿をお手本や正解と捉え、自分もそれに向かって頑張るという生き方を確立していっている状態だという。つまり、ファンはハマればハマるほど仲間も増え、憧れの対象を真似することで自己肯定感も強くなるとのことだった。
この回答にネット上からは「めっちゃ刺さった!」「答えが深い…」「すごくいいこと言ってくれた」といった称賛が集まっていたが……。
「一方でネット寄せられていたのは、『ソロオタだし、外見も寄せてない』『じゃあ同担拒否の文化はなんなんだ?』『めちゃくちゃ好きだけど憧れてるわけじゃないってこともあるでしょ』というツッコミの声。確かに憧れの人と同じものを持とうとしたり、外見を真似しようとしたりするという傾向はファンにはありがちですが、その憧れの人が異性の場合は真似しようという発想自体ないことも。さらに、アイドルには“同担拒否”といって、同じアイドルを好きな人を拒む文化もあります。そのため、この解説に当てはまらない場合も多く疑問の声が出てしまったようです」(芸能ライター)
ファンと言ってもさまざまなファンがいる今、今回の回答は賛否を集めてしまったようだ。