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『チコちゃんに叱られる!』チーズの大がかりな実験にアノ番組のパクリ疑惑


 7月22日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で行われたチーズに関するある実験が話題になっている。


 この日取り上げられた問題は「チーズがビヨ~ンと伸びるのはなぜ?」というもの。チコちゃんの答えは「ストッキングがビヨ~ンと伸びるようなものだから」とのことだった。


 解説の日本獣医生命科学大学の三浦孝之准教授によると、チーズの主な成分はたんぱく質・脂肪・水分。固まっているときはカゼインと呼ばれるたんぱく質でできている網目構造の中で脂肪や水分が冷えて固まっている状態という。しかし熱を加えると、このカゼインが柔らかく変化し、脂肪分などを包んだ状態のままビヨ~ンと伸びるという。


 つまり、ストッキングをカゼインと見立てると、脂肪や水分をネットに包んだまま伸びるのと同じだと紹介された。


 一方、番組では一番伸びるチーズの種類はどれなのかという「C-1グランプリ」を開催。ゴーダチーズ、ラクレットチーズなどの中で、圧倒的に伸びたのがモッツァレラチーズだと判明した。また三浦教授によると、90~100℃のお湯に食塩を加えて熱々の食塩水を作り、チーズを練り込むと、カゼインの網目に塩水が入り込んで網目が大きくなり、より伸びるようになるという。


 番組ではこの方法で作ったモッツァレラチーズがどこまで伸びるか、体育館を貸し切り、高所作業車を使って実験。フォークでチーズの端を伸ばしながら伸ばしていくと、なんと11メートル80センチまで伸びるという大記録を叩きだしたが、これにネット上からは「『トリビアの泉』で見たことある」「まんまパクリやん」「すごいけどやってること一緒」というツッコミが集まっていた。


「実はかつて放送されていた雑学番組『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』(フジテレビ系)で、『納豆の糸はどこまで伸びるか?』の実験を敢行。日本武道館を貸し切り、10回弱混ぜた納豆をスタッフが割り箸で持ち、同じように高所作業車を使って実験し、12メートル60センチという記録を紹介していました。実は『チコちゃん』のプロデューサーと『トリビアの泉』を監修していた人物は同じ。そのため、同じノウハウを使って実験したようですが、『トリビアの泉』があまりにも人気だったために、多くの視聴者に既視感を与えてしまったようです」(芸能ライター)


『トリビアの泉』的な回とはいえ、最大限に伸ばす力を発揮したモッツァレラチーズが11メートル80センチも伸びることが判明したこともあり、有意義な実験だと感じた視聴者も少なくないようだ。

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