3月18日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で紹介された、ニンニクに関する疑問への答えにツッコミが集まっている。
この日取り上げたのは、「ニンニクがスタミナの元なのはなぜ?」という疑問。これに対するチコちゃんの答えは「人間が火を使う生き物だから」だった。
また、解説の日本大学名誉教授の有賀豊彦氏(81)によると、「ニンニクを食べるのはわれわれ人間だけ」とのこと。ニンニクは硫黄成分を細胞の内側にため込んでいるが、実を切るとニンニク内の酵素と反応し、アリシンという成分が発生するという。
アリシンはニンニク独特のニオイの元になっていて、番組は「ニンニクはこの強烈なニオイの元であるアリシンで自分たちを食べに来た動物たちを遠ざけ、身を守っています」と紹介。多くの動物は本能的にニンニクを避けると取り上げられた。
一方、アリシンは加熱するとスルフィドという別の物質に変化し、刺激を抑え込むことができるとのこと。そのため、ニンニクにとって人間は天敵に。このスルフィドは食べると体内の脂肪を熱に変えたり、副腎を刺激してアドレナリンの分泌を促すのだという。つまり、スルフィドは人間が運動する準備を整える、まさにスタミナの元であると紹介していた。
しかし、この特集に視聴者からは「答えになってない」「この疑問に対する回答って『スルフィドがあるから』でしょ」「これは『なぜ人間がニンニクを食べれるのか』という質問に対する答えだろ」「毎回毎回呆れる」という声が集まっている。
「『チコちゃん』では、話題作りのためか、疑問に対する答えがめちゃくちゃな場合も多々ありますが、今回もそのパターン。ニンニクがスタミナの元の理由は“加熱するとスルフィドが発生するから”であって、人間が火を使うかどうかは関係ありません。また、ニンニクは必ずしも加熱されるわけではなく、すりおろした生ニンニクを食べたり、酒や酢、醤油などに漬けたにんにくを食べることもあります。こうしたことから、ツッコミが殺到してしまったようです」(芸能ライター)
もはや知識の揚げ足取りとなってしまっているようだ。