5月19日放送の『バイキングMORE』(フジテレビ系)に坂上忍(53)が出演。先月3日に、都内の病院で心不全のため亡くなった俳優の田村正和さん(享年77)の訃報を報じ、若かりし頃の舞台共演秘話について語った。
時代劇『眠狂四郎』シリーズを始め、『パパはニュースキャスター』(TBS系)や『ニューヨーク恋物語』(フジテレビ系)、『古畑任三郎』シリーズ(同)などの代表作がある田村さん。
坂上は「二十歳ちょいで、若くて作法も知らない時」に田村さんと兄弟役で舞台共演した際を振り返り、「僕が正和さんの胸で泣かなきゃいけないシーンがあって。舞台だったから、俺が本息で泣いたら、演出家の人に『正和さんの着物が汚れるからくっつくな』って怒られたの」と回想。そのとき坂上は「カチーンときて。あとから考えれば、舞台って(テレビドラマと違って)大きいから、あまり密着するより大きく見えるように距離をとるのが本当らしんだけど。僕そんなのわかんないから、『うるせぇな!』と思って言うこときいてなかった」とのこと。
すると、田村さんは坂上を自分の楽屋に呼び「どっちがやりたいんだ?」と聞いてくれたようで、坂上が「僕は本息で泣いてやるのがやりたいです」と答えたところ、「じゃぁそっちでいい」と、坂上のやりたいように演じさせてくれたという。
「このエピソードにおぎやはぎ・矢作兼(49)は『坂上さん、生意気ですね』と苦笑い。自身の若かりし頃を振り返り、坂上も『ほんとそうなんだよ。申し訳ないことばっかりしてきたよ』と口にしていたが、田村さんについては『優しいです』『そういう人。文句言うとか全然ない』と偲んでいました。ただ、視聴者からは田村さんのマネをしているような坂上の口調に『その方の真似やら余計な事を言わなくていいんだよ』『坂上さん!田村正和さんのマネ全然似てないから二度としないでください』といった声が寄せられていました」(芸能ライター)
また、矢作から「古畑任三郎のとき1回もNGを出したことがないって聞いたことがある。あれほんと?」との話が飛び出すと、坂上は「だって台本持ってこないもん。全部(頭に)入れてるから」「だからやっぱり正和さんと共演される方は覚悟して、ちゃんと準備して出演される」と、俳優としての凄さを称え「77(歳で)……若すぎます」と追悼していた。