4月16日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)での、スタッフによるある検証に視聴者からクレームが上がってる。
問題となっているのは、「なぜ男の人はヒゲが生えるの?」という疑問を取り上げた際の一幕。チコちゃんによると、その答えは「パンチから守るため」とのこと。また、去年ヒゲに関する新たな研究結果を発表したアメリカ・ユタ大学教授のデビット・キャリア氏(年齢不明)によると、ヒゲはパンチされたときにクッションになるといい、男性は女性に比べ殴り合いの喧嘩が多く、顔をケガする確率が2倍高いため、進化の過程でヒゲが勝ち残ったという。
また、ヒゲが口の周りを中心に生えるのはアゴが人間の急所だからだという。アゴに衝撃が与えられると脳が揺れて脳震盪が起きやすくなるといい、ヒゲはそんな急所を守るために生えているとのことだった。
そこで、ボクシングジムに赴いて検証をしたのはヒゲの生えた番組ディレクター。なんとボクサー相手に防具もなにもない状態でパンチをしてもらうという実験になっており、パンチを受けたディレクターは脳震盪を起こすことこそなかったものの、痛みに悶絶することに。その後、デビット教授に「嘘じゃないですか、めちゃくちゃパンチ効いたんですけど」と抗議すると、教授からは「私たちの研究では顔を守るには5センチから10センチのヒゲが必要なんだ」と指摘されていた。
そこで今度はサンタクロースのヒゲをつけ、ディレクターが高校時代にドロップアウトしたという名門空手部を訪れ、謝罪がてら顧問の先生にアゴを殴ってもらうことに。かつての教え子の突然の頼みに顧問には「教育現場で殴ることは体罰に値するので」と躊躇っていたが、結局は承諾し、顎パンチに挑戦。しかし、結局ディレクターは殴られる直前で逃亡し、検証は最後まで行われなかった。
しかし、そもそも最初の段階で装備なしのディレクターがパンチを受けたことに対し、視聴者からは「危なすぎる…」「これ笑い事じゃ済まない」「下手したら障害残る」という声が集まっていた。
「おそらくボクサー側もかなり手加減したため、脳震盪が起こったり事故につながったりはしませんでしたが、素人が防具も何もなしでボクサーのパンチをアゴで受けるというのは誰が見ても危ないとわかる状況。にも関わらず、NHKで実験したことに対し、多くの視聴者がドン引きしてしまったようです」(芸能ライター)
危険すぎる実験に、視聴者も気が気でなかったようだ。