トークバラエティ番組『バイキング』（フジテレビ系）で31日、MCの坂上忍（53）の“手のひら返し”が番組視聴者の間で物議を醸している。
この日、番組では28日に辞任を表明した安倍晋三首相（65）について特集。今月中旬頃から安倍首相の体調不良説は報じられており、番組ではこれまでもたびたび直近の辞任の可能性などについて取り上げ、専門家らは「すぐの辞任はない」と分析していた。それだけに、この辞任のニュースに坂上は「まさか辞任はないだろうと思ってから本当にびっくりしたんですけど」と胸の内を明かした。
『バイキング』といえば、これまで繰り返し政権批判を行っていたものの、今年5月ころからはフジテレビ報道局解説委員室上席解説委員の平井文夫氏（61）が出演し、政府を擁護。坂上らとたびたびバトルを行っていたが――。
「しかし、この日の放送では視聴者が拍子抜けするほど、辞任を表明した安倍首相を擁護。会見について、放送作家の野々村友紀子（46）が『自分の言葉で喋っているなって印象が凄く強かったですね』と評価すると、坂上も『コロナ禍の会見では「（原稿を）読んでて思いが伝わらない」っていう批判も多かった中、僕もあの会見（辞意表明会見）は「あ、これでいいのに」っていうか』と称賛しており、視聴者からは『なんで急に褒めだしたの！？』『辞めるとなったら話し方で態度を豹変するんだ……』『任期の間は功績なんか触れもしないで悪口しか言わなかったくせに』といった声が聞かれました。また、これまで政策を批判してきたのにも関わらず、番組では“安倍首相の功績”として、『アベノミスクで景気回復』『日米関係を強化』と紹介するなどしていました」（芸能ライター）
また、番組では特に安倍首相の外交力を称賛していたという。
「坂上が『トランプさんとの仲の深さ然り、これが（現在の）野党の党首だったらどうなってたんだろうと思うときはあったね』とおどけると、出演者のお笑いコンビ・ブラックマヨネーズの吉田敬（47）も『あの有名なゴルフ場の笑顔の写真、あの笑顔を引き出すのは無理だったでしょうね』と賛同。『（安倍首相の功績が）すごい、すごいとは聞いてましたけど、ここまですごいとは、という感じで』と絶賛すると、坂上は『僕らも含めて、見てる側っていい加減なもので、ああいう潔い会見とか見ると、ちょっと（批判しすぎて）申し訳なかったのかなっていう気分にもなっちゃうし』と自身の手のひら返しを認めていたものの、『なんだ、この二枚舌っぷり』『本当に申し訳ないと思ってるとは思えない』という厳しい声が寄せられてしまいました」（同）
一転して安倍首相を称賛し始めた坂上に、多くの視聴者が違和感を抱いてしまったようだ。
