「きっと頭の中が、その人のことでいっぱいになりそう」
ちょうど1年前、テレビ番組で「理想の恋人がいたら?」と問われてそう答えていたのが、アイドルグループ・乃木坂46の西野七瀬。ファンであれば“その人”に自分を当てはめて妄想していたかもしれないが、「週刊文春」(文藝春秋)は、それがテレビディレクターの男性であると報じた。彼はスタッフを務めていた番組を通じて西野と知り合い、デートの末に自宅に招き入れてもらい、一泊したというのである。
これには西野の生写真を焼いたり、エアガンで撃ち抜いたりして「裏切られた」とショックをあらわにするファンもいる。また、「恋愛は責めないけど、アイドルとしての自覚に欠ける」と冷静に批判したり、「文春が許せない」とマスコミに逆切れしたりと反応はさまざまだが、テレビ界では「担当ディレクターにそんな行動を許した、番組側にも責任がある」と言う者もいる。アイドル番組を手掛けたことのあるテレビプロデューサーは語る。
「最近、大所帯アイドルグループが増えて、出演メンバーを担当するディレクターが、彼女らをナンパする機会が増えている。ディレクターといってもいろいろで、プロデューサーを目指して良い仕事をするベテランもいれば、大学を出たばかりで、ろくにAD経験もないままテレビマン面する者もいて、大して仕事もできないようなのが業務そっちのけでアイドルをナンパしていることがある。AKB関連の某番組では、以前、担当ディレクターが部外者の男友達を局内に招き入れ、集団でナンパしようとしてクビになったケースもあるし、仲良くなったアイドルから聞いた内情を週刊誌に売った奴もいる。こういうことが続くと、所属事務所やグループの運営が番組を信用できなくなる。今回のディレクターは業界から追放すべきだし、番組責任者も処分すべき」
恋愛話のひとつやふたつに動じないファンもいるが、番組で知り合ったディレクターを自宅にお泊まりさせるなど、ファンならば想像もしたくない話で、イメージダウンは否めない。そのあたり、西野の応援サイトを運営する40代男性ファンに聞いてみた。
「確実に人気を落とす話だと思います。ファンがガッカリするのは、恋人の存在そのものではなく、ファンの夢を壊したことなんです。事情通なら、彼女に以前、別の交際相手がいたことぐらいは知ってますし、その彼のSNSも発掘されています。でも、それを1ミリたりともファンに見せないからこそアイドルなんです。私たちは西野と疑似恋愛したいのですから、彼女はプロのアイドルとしての存在を守る義務があるんです。それができないのなら、グループを辞めて、女優として一人で勝負してほしい。西野以外のメンバーにも申し訳ないですよ」
昨今、ろくでもない人材が現場に紛れ込むことも少なくないようだが、アイドルたちにはくれぐれも注意してほしいところだ。
(文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)