この記事は
横浜市西区のあんま鍼灸院「鍼之助」 佐々木 (鍼灸師)
が監修しています

逆子になる理由は正確には不明

逆子は医学的には「骨盤位(こつばんい)」と言い、医師ごとの方針などにもよりますが、医学的な診断では妊娠中期から後期の30〜34週頃に胎児の頭が子宮と反対側を向いている状態の場合、逆子として診断されます。

なぜ妊娠後期に差し掛かる時期にしか判断できないかというと、この時期までは胎児の大きさが小さく、子宮の中でグルグルと動きやすい状態であり、逆に妊娠後期に差し掛かった時期は胎児が子宮に対して大きくなるため、体勢が変わりにくくなる事から、この時期に診断が行われることとなります。

通常、胎児は頭の方が重いために、重力に引っ張られて自然と頭が子宮側で落ち着くのですが、それが何らかの事情で頭が上を向いた状態で固定してしまうと逆子となります。

何らかの事情とご紹介する理由は、実は逆子になる原因は明確では無いから。
胎盤の位置が子宮の入口に近い場合や、子宮の形がそもそも逆子になりやすい形などという体質的な原因のケースもありますが、逆子になってしまう原因のほとんどは不明で、誰でも可能性があり、解消もなかなか難しいとされています。

鍼灸による逆子治療について

解消が難しい逆子ですが、鍼灸治療で一定の効果が出たという報告があります。
1988年に行われた検証では、妊娠33週目に逆子(骨盤位)であった260例を対象に、130例を鍼灸治療無し、130例を鍼灸治療有りで検証したところ、妊娠35週目の時点で鍼灸治療を行なわない方では52%程度が逆子のままであったのに対し、鍼灸治療をおこなった方は25%程度が逆子の状態という事で、大きく差が生じる結果となったとの事です。

なお、逆子の治療としては外回転術という、直接医師が胎児を回転させる手法もありますが、鍼灸治療の場合はもちろん胎児に直接刺激を与えるというようなものではありません。
鍼灸治療がどのように逆子解消に効果を発揮するのかという機序は完全に明確になっているわけではありませんが、解消に役立つ理由のひとつとして、鍼灸治療で胎児の活動を活発にする事ができる事が示されています。

母体に逆子治療の鍼灸を行うと、治療の20分後あたりから胎児が活発に動くことは検証されていて、逆子状態であった胎児が活動する事で、自然な逆子解消が促されるというのが、現在のところ有効な説となっています。
外回転術のように母体に負担をかけることはなく、大きなリスクなく自然な逆子解消を目指す事ができるというのが、鍼灸治療によるケアのメリットと言えます。

逆子治療は早めに始めた方が良い

鍼灸による逆子治療は、前述の通り「胎児が回転する事を促進」して、あくまでも自然に解消を促していくもの。
そのため、妊娠週数を重ねて胎児が大きくなるほど、逆子が解消できる可能性は小さくなってしまいます。

妊娠33~34週の頃に逆子であると診断された後に治療を迷って始めるまでに時間をかけてしまうと、それだけ改善が困難になってしまいますので、あまり気負わずにまずは一度治療を受けてみると良いでしょう。

鍼灸は逆子治療だけではなく母体に良い影響を発揮

鍼灸治療で得られる効果は逆子の解消に限ったものではなく、妊娠中の女性にとって良い影響がたくさんあります。
わかりやすい点では冷えの改善で胎児の健やかな成長をサポートしたり、つわりなどホルモンバランスの乱れなどによって生じるトラブルを改善したりといったものです。

鍼灸は体だけではなく、心のリラックス効果なども大きく、妊娠という大変な時期を過ごすためのサポートとして非常に役立ちます。
逆子はどなたにでも起こりうるトラブルですが、改善は可能です。リスクなく、メリットの多い鍼灸による逆子治療をぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

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