髪の構造とは
髪の主な成分は、約80%を占めるといわれるケラチンというタンパク質になります。
髪は内部に水分を多く含んでおり、紫外線や摩擦といったさまざまなダメージを受けるとキューティクルがはがれ、傷ついてしまいます。
ターンオーバーのように一定の周期が髪にもあるため、外的刺激や加齢やストレスなどの内的要因によってターンオーバーが乱れてしまうことがあります。このターンオーバーが乱れると、水分と油分のバランスが不安定となるため、フケや抜け毛などのトラブルが起きてしまいます。
また、シャンプーやコンディショナーに含まれる成分によっても仕上がりが大きく変わってきます。洗浄力が高く、刺激の強いものだとターンオーバーが乱れてしまうこともあります。ほかにも、洗う際に無理な力を加えてしまうと、頭皮や髪にも刺激となってしまうこともあります。
シャンプーやコンディショナーは香りで選んでしまいがちですが、特に頭皮が敏感な人は刺激の弱いものを選び、髪が傷んでいるときはうるおい保持効果があるものやハリ、コシを与えてくれるものを選ぶようにしましょう。
夏のヘアダメージ
夏に受けやすい、ヘアダメージの要因となるものがいくつかあります。
紫外線によるもの
最も夏にダメージを受けやすいのが、紫外線になります。紫外線を長時間浴びてしまうと、乾燥やキューティクルが剥がれることで、パサついてしまいます。
ツヤもなくなってしまうので、せっかくのヘアカラーがあせてしまうこともあります。また頭皮も日焼けしてしまうので、かゆみや赤みがでてしまうこともありますよ。
海水やプールの成分によるもの
海水の塩分であったり、プールの塩素によってキューティクルがはがれやすくなります。海やプールから出たあとは、しっかり真水で塩分を流すようにしましょう。
そのままの状態で放置してしまうとパサパサ、ギシギシとなり、ツヤのない乾燥した髪になってしまいます。
汗によるもの
夏は髪や頭皮に熱がこもりやすくなります。肌と同様に、過剰に皮脂がでてしまうと、毛穴が詰まってしまいヘアトラブルを引き起こす原因となってしまいます。かゆみや臭いまでも気になってきてしまいます。
紫外線対策
一番は、髪や頭皮にもUVケアを行うということです。髪専用のスプレータイプの日焼け止めを使ったり、帽子で頭皮を守ってあげるなど対策をとるようにしましょう。プラスして日傘を使うとより良いですね。
あとは、日頃からヘアオイルなどで保湿をし、髪を保護しておくことで、仮に紫外線を浴びてしまってもダメージを最小限に抑えることができます。
紫外線を浴びてしまった髪はどうしたらいいのか?
うっかり紫外線を浴びてしまったり日焼けしてしまっても、アフターケアをするかしないかで、後々の髪の状態が大きく変わってきてしまいます。
アフターケアをしっかり行い、ダメージを広げないようにしておきたいですね。
保湿を行う
日焼けによって、軽い火傷状態となってしまった頭皮には皮剥けや乾燥のトラブルがあるので、保湿クリームを使います。髪は保湿力の高いヘア用品でケアしてあげます。
特にダメージ補修効果のあるケラチンや、水分保持効果のあるセラミドなどといった成分が含まれたものを選ぶといいですね。
シャンプー後はしっかり乾かす
頭皮の臭いが気になることありませんか?髪を濡れたまま放置してしまうと、さらに乾燥し雑菌の増殖へと繋がってしまいます。ドライヤーでしっかり頭皮から乾かすことで改善されていきますよ。
また、なるべく冷風を使うことで髪を傷みにくくします。
日頃からのケアを大事に
まずは、いまのヘアケアを見直してみるといいですね。
洗浄力が強すぎてしまうシャンプーを使うことで頭皮が荒れてしまったり、髪が乾燥してしまう場合もあります。夏はしっかり汗や汚れを落としたいからと、ゴシゴシ力を加えてしまうのも逆効果となります。保湿をしながらも、ほどよい洗浄力があるような自分の髪に合ったものを使うようにしましょう。
事前に、ブラシでほこりを落として髪をよく濡らしておくことで、泡立ちが良くなります。
また、ヘアオイルを使用したり定期的なトリートメントをしてしっかり保湿をし、用途に合ったケアをすることで、美しい髪を保つことができますよ。
季節に合わせたケアを
ヘアも肌と同じように、季節によってトラブルの原因はさまざまです。季節に合ったケアをすることで、パサつきにくいツヤのある髪を維持することができますよ。
今回は夏のヘアケアについてまとめてみました。ヘアケアをしっかり行いつつも、思いっきり夏を楽しみましょう!その季節に合ったケアをしていくのが理想ですね。