美爪のために知っておきたいこと
スキンケアやヘアメイク、ファッションに気を使っていても、爪のお手入れは気が回らない、ネイルサロンに行くから爪のケアは気にしていない…なんてことはありませんか?本当の美しさとは、自分の頭のてっぺんからつま先、指先に至るまで、きちんと向き合うことです。
だからこそ、面倒、プロに頼むから…で済まさずに、基本のネイルケアは知っておくのがベター。まず、美爪を育むために知っておきたい基本の「き」をチェックしておきましょう。
爪は“切る”のではなく“整える”が正解
ハサミは角度のついた2枚の刃がすれ違う際に切ります。しかし、爪切りは2枚の刃をガチッと合わせる構造ですよね。そのため、ハサミのようにスーッと切るのではなく、爪に刃を食い込ませて切り離すことになります。
爪は1枚のように見えますが、実は薄い3層からなっているので、爪切りで“切断”すると爪が欠けたり割れたりする原因になります。また、切断の衝撃により、爪表面に横溝ができる・二枚爪になるなどのトラブルが起きるケースも。
美しい爪を形作るには、爪切りではなくネイルケア用のやすりで削るのがベストです。
爪も乾燥する!
爪の根本には爪母があり、ここから作り出された皮膚が角質化して固くなったものが爪です。つまり、爪も皮膚の一部。毎日、顔やボディのスキンケアをするように、爪も保湿ケアが必要です。
爪が乾燥すると、縦筋、二枚爪などのトラブルの原因になります。
ネイルケアアイテムの種類
ネイルケアの手順を知る前に、使用する道具をチェックしておきましょう。
エメリーボード
エメリーボードは薄い板状で、ネイルファイルとも呼ばれます。やさしく爪を削って、長さ・形を整えます。
爪切りで爪を短くするとザラつきなどがでますが、エメリーボードはなめらかな爪に仕上がります。
スポンジバッファー
ソフトファイルとも言われます。その名の通り厚みのある板状のスポンジで、エメリーボードよりも柔らかいのが特徴。爪の表面やエメリーボードで削った爪先をなめらかにするのに使います。
メタルプッシャー
爪の根本を覆う皮膚「爪上皮(キューティクル)」。一般に、甘皮と呼ばれる部分です。この甘皮を処理するのに使うのがメタルプッシャーです。
かたくなった甘皮を持ち上げて、その後のケアをしやすくします。
キューティクルニッパー
甘皮をカットする道具です。刃先がとても小さく、細かい部分のケアに適しています。
キューティクルリムーバー
甘皮がかたいと、メタルプッシャーやキューティクルニッパーでケアしにくく、爪や皮膚を傷つけかねません。そんなときは、リムーバーで甘皮を柔らかくしてからケアします。
ネイルオイル
ネイルケアの仕上げに使い、爪を保湿します。ひびや割れの予防にも有用です。
セルフネイルケアの基本のやり方
それでは、セルフネイルケアの手順をチェックしていきましょう。ていねいなお手入れで魅せる“美爪”を育んでくださいね。
爪の形を整える
まず、爪の形を整えましょう。最初に触れたとおり、爪切りを使うのはNG。エメリーボードを爪先に45度の角度になるようにあてて、少しずつ削っていきましょう。
エメリーボードにはグリッド数(目のあらさ)があり、数値が小さいほど目が粗く(爪の形を整えるのに使いやすい)、大きいほど目が細かく(仕上げに使いなめらかな爪先に)なります。
広い範囲を削るなら100~150グリッドが重宝しますが、目が粗いため爪を傷つける可能性もあるので注意してください。
粗い目 → 細かい目の順に使って、好みの形に整えます。基本は、150~180グリッド、220~240グリッドの2種類持っておくと便利です。表面と裏面でグリッド数が異なるエメリーボードもあるので、ご自身の使いやすい商品を選ぶと良いでしょう。
爪先が仕上がったら、爪表面にスポンジバッファーをあてます。爪のザラつきや凸凹を整えましょう。なお、スポンジバッファーのやりすぎは、爪が薄くなって思わぬトラブルにつながりかねません。適度に削るを基本にしてくださいね。
甘皮やささくれをカットする
次に、爪の根本の甘皮を処理します。カチカチになっている場合は、キューティクルリムーバーを甘皮に塗って、ぬるま湯に指先を5~10分程度浸しましょう。甘皮がふやけて処理しやすくなります。
キューティクルリムーバーがない場合は、ハンドクリームを使ってもOK。また、お風呂上がりは甘皮がふやけているタイミング。入浴後、顔のスキンケアをしたら、つづけてネイルケアをするのも良いでしょう。
甘皮がやわらかくなったら、メタルプッシャーで甘皮を持ち上げます。メタルプッシャーで力強く押すと爪が傷つく・痛みが出るほか、爪の横溝・二枚爪などの原因になるので注意しましょう。
甘皮を持ち上げたらキューティクルニッパーでカットします。指先のささくれも一緒にカットすると、見た目の美しさがUPしますよ。なお、切りすぎると出血の恐れがあるので注意してください。
爪を保湿する
ケア後の爪はデリケートな状態で、非常に乾燥しやすくなっています。最後はネイルオイルで爪を保湿しましょう。オイルをしっかり塗り込んでおくと、爪にツヤもでますよ。
手のマッサージもすると○
指先はめぐりが滞りやすく、冷えやすいパーツです。ネイルケアが終わったらハンドマッサージを取り入れて、手全体のめぐりを促しましょう。栄養が爪母や指先の細胞に届くようになり、すこやかな美爪が生えてきますよ。
また、めぐりがよくなると手指の血色も良くなり、印象的な手元を演出できます。
お手軽ハンドマッサージ
- 手にハンドクリームを塗る
- 両手を握手するようにグッと握る(10秒キープ × 3回)
- 右手のひらを前に向けて、左手で右手の指先を持って後ろにぐーっと引く(10秒キープ × 3回)
- 反対の手も同様に行う
セルフネイルケア&ハンドマッサージをして、ぜひ美爪を叶えてくださいね。