緑茶のダイエット効果とは
緑茶には、ポリフェノールの一種である「カテキン」が含まれています。カテキンは、渋みや苦味のもとになっている成分ですが、ダイエットにも効果的な成分です。
「ガレート型カテキン」という種類のカテキンが、脂肪の消化酵素の働きをブロックして脂肪の分解を抑制し、その結果、脂肪の吸収を抑えるのだそう。
また、緑茶には「カフェイン」も含まれています。実はカフェインも、カテキン同様、ダイエットに役立つ成分です。体内の熱産生を促す働きがあることが報告されており、それにより、体内に脂肪が蓄積するのを防ぐのだそう。
カテキンとカフェインが含まれる緑茶は、単体でもダイエット効果が高い飲み物といえます。
さらにダイエット効果を高める緑茶の飲み方について、ご紹介していきます。
ダイエット効果を高める!緑茶の飲み方
高い温度で・長い時間で抽出
カテキンは、温度が高いほど、また、長い時間かけることで、多く抽出できるのだそう。例えば、いつも80度のお湯で淹れているのを95度に上げる・抽出する時間を40秒から60秒にする、などの工夫でカテキンを多く抽出できます。
そのため、ペットボトル飲料の緑茶よりも、急須で緑茶を淹れるほうがダイエット効果が高いといえます。香りや風味も良いので、時間があるときには、ぜひ急須で茶葉から緑茶を淹れてみてくださいね。
柑橘類と組み合わせて
みかんなどに含まれるポリフェノールは、緑茶のカテキンの働きを強めることが報告されています。そのため、緑茶と柑橘類を組み合わせると、抗肥満作用が強くなるのだそう。
緑茶のカテキンは、高い温度で・長い時間をかけると多く抽出できると述べましたが、柑橘類と組み合わせることで、少ないカテキン量でも抗肥満作用が期待できるとのこと。
緑茶をゆっくり淹れる時間がないときや、ペットボトルの緑茶を飲む場合には、ぜひみかんやオレンジなどの柑橘類と一緒にいただきましょう。
食事中・食後に緑茶を
緑茶に含まれるカテキンやカフェインは、脂肪の吸収を抑える働きがあるため、ダイエット効果を高めるには、「食事中」あるいは「食後」に緑茶を飲むのがおすすめです。
また、お腹が空いているときにも空腹感を紛らわせるのに向いています。緑茶のカロリーや糖質は少ないので、気にせず飲めますし、意外とお腹が膨れるため、食べ過ぎ防止にも役立ちますよ。
カテキンが多い種類の緑茶を
カテキンが多く含まれる緑茶を選ぶのもおすすめです。
緑茶は、さらに玉露や煎茶、番茶類などに分類されますが、中でも煎茶・抹茶にはカテキンが多く含まれているのだそう。抹茶といえばハードルが高い気もしますが、最近ではスティックタイプの抹茶も販売されており、手軽にいただくことができます。
また、茶葉の栄養素をすべて摂取できる「粉末緑茶」も、手軽に緑茶を淹れられておすすめですよ。
毎日摂取する
カテキンは、脂肪の吸収を抑えると述べましたが、その作用は穏やかです。そのため、なるべく毎日緑茶を摂取して健康に役立てることが勧められます。
こまめに摂取する
茶カテキンは、体内に取り入れても時間の経過とともに減少していきます。そのため、カテキンの効果を得るためには、一度に大量の緑茶を摂取するのではなく、こまめな摂取が勧められます。
緑茶にはカフェインが含まれるため、夜に緑茶を飲むことは勧められませんが、1日を通して、こまめに飲むようにしましょう。
コーヒーと組み合わせて
緑茶もコーヒーにも、カフェインが含まれています。また、緑茶のカテキンと、コーヒーに含まれているクロロゲン酸が組み合わさると、脂肪燃焼効果が高くなるといわれています。
緑茶とコーヒーを1:1の割合でブレンドして飲むだけなので、手軽に取り組めます。
気になる味については、コーヒーの酸味や苦味がまろやかになり、緑茶の風味もどこか感じられ、想像よりも飲みやすい味になっています。ミルクを加えると、クロロゲン酸の働きが低下してしまうそうなので、そのままいただきましょう。
レモンと組み合わせて
レモンの摂取量が多い人ほど、「アディポネクチン」の血中濃度が高いことが報告されています。
アディポネクチンは、脂肪を燃やす働きをもつため、それ単体でもダイエット効果が期待できる食べ物です。緑茶と組み合わせることで、よりダイエット効果が得られやすくなりますよ。
緑茶コップ1杯に、レモン果汁を大さじ1加えて、いただきましょう。レモンの風味が加わって、すっきりとした緑茶になります。レモンのビタミンCも摂取できるので、美肌効果も期待できますよ。
いかがでしたでしょうか?
ダイエットは食事内容を見直すことも大切ですが、緑茶を取り入れることでもダイエット効果を得ることができます。いずれも、手軽に取り組める内容になっているので、ぜひ試してみてくださいね。