顔に老けた印象や疲労感を感じさせる目尻のシワ。改善するためには、目尻にシワが表れる原因を知り、正しく対処することが大切です。
本記事では、目尻のシワの原因と改善方法について解説します。有効な改善方法は、目元の「保湿の徹底」「血流を促す」「紫外線予防」「シワに効く美容液の使用」の4つです。
目尻のシワについて
ここでは、目尻のシワの「セルフチェック方法」と「原因」について解説します。
目尻のシワセルフチェック方法
目尻のシワのチェック項目は次の通りです。
- 目尻に細かいちりめんジワがある
- 笑うと目尻に線が入る
- 目尻に濃く深いシワがある
- 目元の乾燥が気になる
- ファンデーションがシワにたまる
- アイカラーの発色が悪い
目尻のシワをチェックする際は、鏡を見ながら行いましょう。太陽光が自然に当たる明るい環境でチェックします。
正面から見てシワが目立たなくても、角度や表情を変えたときに表れることがあるので、見落とししないようくまなくチェックすることが大切です。
また、目尻のシワは、ファンデーションのりやアイカラーの発色などにも影響を与えます。普段の生活の中でチェック項目に心当たりはないか思い返してみましょう。
目尻にシワができる原因
目尻のシワの原因として、次の4つが挙げられます。
目の酷使
パソコンやスマートフォンの使い過ぎによって目を酷使すると、目の周りの血流が悪くなります。すると、栄養や水分が細胞にいきわたらなくなり、弾力やハリが衰えてシワができやすくなるのです。
巡りをよくして細胞を活性化させるためにも、適度に休憩を入れて目を休める習慣を持つことが大切です。
肌の乾燥
目尻にできる細かいシワは、肌の乾燥から起こります。うるおいが不足すると、肌のハリや弾力が失われてしぼんだ状態となり、皮膚も硬くなって細かくシワが刻まれるのです。
乾燥による細かいちりめんジワは、十分な保湿ケアをすれば改善が期待できます。しかし、長い間放置するとシワがますます深くなり、改善まで時間がかかるので早めの対策が重要です。
紫外線
目尻に深くシワが刻まれている場合、紫外線によるダメージが原因と考えられます。紫外線は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを減少させ、たるみ肌を引き起こして深いシワをつくります。
また、肌のうるおいを保つバリア機能も低下させるため、乾燥状態となりシワができやすい肌にしてしまうのです。
紫外線による深いシワは、改善まで5年以上かかるといわれています。紫外線の予防を徹底し、できる限りならないための対策をすることが重要です。
加齢
年齢を重ねると、肌内部のコラーゲンやエラスチンの数が減るため、シワが表れやすくなります。加齢は自然の摂理なので止められませんが、年齢に応じた適切なお手入れをすることで最小限にとどめることができます。
目尻のシワの改善方法
目尻のシワを改善するためには、上記で挙げた目尻のシワの原因を一つずつ解消していく必要があります。ここでは、具体的な目尻のシワの改善方法を4つ紹介します。
目元の保湿を徹底する
乾燥による目元のシワを改善するために、保湿はしっかりと行いましょう。具体的には、化粧水でうるおいを補給したのち、乳液、クリームの順に重ねて水分蒸発を防ぎます。
乾燥がひどく気になる場合は、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなど高保湿成分が配合された化粧品を使うとより効果を実感できます。
保湿する箇所は、目尻だけでなく目元全体を行いましょう。まぶた、目の下など目元のいずれかの皮膚がたるむと、目尻が引っ張られてシワの原因になります。また、目元の皮膚は薄くデリケートなので、やさしく丁寧なケアを心がけましょう。
目元の血行を促す
目元の血行を促し細胞を活性化することは、目尻のシワ改善に有効です。
目元の血行不良を改善するために、蒸しタオルを使って温めましょう。タオルを水にぬらして電子レンジ(500~600w)で30~60秒ほど温め、目の上に置いて2~3分放置します。
熱すぎるとやけどの原因となり、肌にも負担がかかるので、温度を調節してから使いましょう。目を酷使した際に蒸しタオルをする習慣を継続することで、シワ予防に役立ちます。
紫外線予防を徹底する
紫外線予防は、乾燥小ジワ、深いシワの改善はもちろん、シミ、たるみなどエイジング予防にも必要です。簡単にできる紫外線予防として、日焼け止めクリームを塗ることが挙げられます。
目元だけでなく、顔、首、腕、脚など外に露出している部位には、しっかりと日焼け止めをつける習慣をつけましょう。
また、夏など紫外線量が多い季節には、日傘、サングラス、帽子などを併用し、より対策を強化することが大切です。
シワに効く美容液を使う
目尻のシワをできる限り早く改善したい場合は、美容液をお手入れにプラスすることをおすすめします。美容液は、有効成分の配合量が多いため、効果を早く実感しやすいのが特徴です。
美容液を選ぶときは、シワに有効な美容成分が配合されているかチェックしましょう。ここでは、シワに有効な美容成分の代表例を3つ紹介します。パッケージの成分表に記載があること確認しましょう。
ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは、医薬部外品のシワ改善有効成分として承認された成分です。バリア機能を改善するため、乾燥による小ジワを予防します。また、真皮のコラーゲンを増やして肌の弾力を高め、深いシワも目立ちにくくする効果も期待できます。
コラーゲン
コラーゲンは高保湿成分の一種で、肌にうるおいを与えてハリをつくり、乾燥小ジワを予防します。生体に存在する成分のため、負担なく使えて、乾燥によってバリア機能が低下した肌にも安心して使えるのがメリットです。
レチノール
レチノールは、ヒアルロン酸を生み出して肌の水分量を増やし、乾燥による小ジワの予防に役立ちます。また、真皮のコラーゲン密度を高めて、ハリ・弾力のある肌をつくります。ターンオーバーも促進するため、シワの改善を早める効果も期待できます。
まとめ
目尻のシワは、顔に老けた印象や疲労感を感じさせます。また、アイカラーの発色が悪くなる、ファンデーションが奇麗にのらないなど、メイクの仕上がりにも悪い影響を与えるのが特徴です。
目尻のシワができる原因は、「目の酷使」「肌の乾燥」「紫外線」「加齢」の4つが挙げられます。有効な改善方法は、目元の「保湿の徹底」「血流を促す」「紫外線予防」「シワに効く美容液の使用」の4つです。
目尻のシワに気づいたらできる限り早めに対処して、 ふっくらハリのある目元で若々しい印象を取り戻しましょう!