ふき取り化粧水について
ふき取り化粧水の効果について知る前に、まずふき取り化粧水について理解しておきましょう。
知っておくと、のちに解説する効果についてより理解が深まり、必要性も感じるでしょう。そして、普段のお手入れに取り入れるためのモチベーションにつながるはずです。
ここでは、ふき取り化粧水の「特徴」と「役割」について解説します。
ふき取り化粧水の特徴
ふき取り化粧水は、使用する順番が特徴的で、洗顔の後、保湿化粧水の前に使います。
一般的に、化粧水と言われるものは「保湿化粧水」で、肌にうるおいを与えるために使われます。一方、ふき取り化粧水は、クレンジングや洗顔と同様に汚れを落とすためのものです。
エタノール、AHA、尿素、界面活性剤など、殺菌力が高く、肌を清潔にするために必要な成分が豊富に含まれています。
また、ふき取り化粧水は、コットンに湿らせてやさしくふき取るようにして使います。保湿化粧水のように、パッティングやハンドプレスで浸透させるように使わないので注意しましょう。
ふき取り化粧水の役割
ふき取り化粧水の役割は、上記で少し触れたとおり、汚れや古い角質を除去し肌を清潔に保つことです。
基本的には、洗顔の後に使用し、クレンジングや洗顔でとり切れなかった汚れを落とすために使います。ふき取り化粧水は、クレンジングや洗顔の代替品としては使用できません。
汚れを落とす成分は含まれていますが、クレンジング剤や洗顔料に比べて洗浄力は弱いため、あくまで補助的に使うと覚えておきましょう。
ふき取り化粧水の効果
毎日のお手入れにふき取り化粧水を取り入れると、肌をより清潔に美しく保てます。ふき取り化粧水がもたらす効果として、具体的には次の3つが挙げられます。
ターンオーバーを促進してくすみを取る
ふき取り化粧水には、肌の表面に残った古い角質を除去してターンオーバーを促進する効果があります。
年齢を重ねると、筋肉量が減り新陳代謝が悪くなるため、古い細胞が蓄積して、肌は黄色っぽくくすみます。また、メラニンの排出も滞るため、シミが濃くなって肌全体が暗くなりがちです。
そこで、ふき取り化粧水をお手入れに取り入れると、古い角質やメラニンをオフしてターンオーバーが促進されます。その結果、うるおいに満ちた新しい細胞が生まれてきめが整い、透明感のある美しい肌が蘇るのです。
肌の炎症や老化を予防する
ふき取り化粧水で、肌の汚れをオフすると、肌荒れやニキビなどの炎症や老化の予防につながります。
クレンジングや洗顔を毎日行っていても、洗浄不足やすすぎが不十分などの理由により、肌に汚れが蓄積している場合があります。汚れをそのまま放置しておくと、刺激となって肌荒れの原因となり、毛穴に詰まるとアクネ菌が増殖してニキビを引き起こします。
また、メイク汚れなどの油性の汚れは空気に触れると酸化して、過酸化脂質に変わり、肌を老化させることにもなるのです。
ふき取り化粧水を洗顔の後に取り入れることによって、肌に残った汚れを完全に除去できれば、肌荒れから老化まであらゆるトラブルから肌を守れるといえるでしょう。
化粧品の浸透をよくする
ふき取り化粧水には、のちに使用する保湿化粧水、乳液、クリームなどの浸透をよくする効果も期待できます。
ふき取り化粧水をコットンに湿らせて肌に滑らせると、毛穴に詰まった汚れを取り除いてくれるため、化粧品が滞りなくスムーズに浸透していきます。また、古い角質を除去して肌を柔らかくする作用もあるため、さらに浸透力は高まっていくのです。
化粧品の浸透がよくなると、効果も十分に発揮されるため、肌の調子がよくなっていくのも実感できるでしょう。さらに、肌の水分と油分のバランスが整い、メイクのりもよくなります。
ふき取り化粧水を一つ取り入れるだけで、現在使用している化粧品の効果を大きく高められるのは、新たに化粧品を追加するよりもコストパフォーマンスがよくお得ですね。
まとめ
ふき取り化粧水は、洗顔の後に使用し、クレンジングや洗顔でとり切れなかった汚れを落とすために使います。クレンジングや洗顔に比べて洗浄力が弱いので、代替品としては使えず、あくまで補助的に使うことを覚えておきましょう。
ふき取り化粧水の主な効果は「ターンオーバーを促進してくすみを取る」「肌の炎症や老化を予防する」「化粧品の浸透をよくする」ことの3つです。
毎日のお手入れにふき取り化粧水のひと手間をプラスして、周りの人と肌に差をつけましょう!