体が冷えるのは、なぜ良くない?
「冷え」は美容や健康の大敵、とよくいいますよね。では、なぜ体が冷えるのは良くないのでしょうか?
体が冷えると、血液の流れが悪くなり、代謝が悪くなります。その結果、痩せにくくなる・肌荒れしやすくなる・免疫力が低くなるなど、体に悪影響を及ぼします。また、体が冷えると自律神経に不調をきたすといわれているため、体調を崩す原因となってしまいます。
夏は冷房などで体が冷えやすく、また、素麺などの冷たいものを食べたり、冷たい飲み物を飲む機会が多くなるため、意外にも冷えに注意が必要なのです。
こんな症状、大丈夫?夏の冷えをチェック!
夏の冷えの症状を、チェックしてみましょう。
- 手足が冷えている
- 鼻水、のどの痛み
- 全身がだるい
- 疲れやすい
- 食欲がない
- 肌荒れ
- むくみやすい
- 肩がこりやすい
- 集中力が低下している
いかがでしょうか?上記の症状に心当たりがある場合は、冷え対策をしっかりおこないましょう。
では、毎日の食事から冷えを招いていないか、振り返ってみてくださいね。
夏に注意したい、体を冷やす食べ物
夏野菜
きゅうりやトマト、茄子、おくらなど夏に旬を迎える野菜は、体を冷やす傾向にあります。夏に旬ということで、体を冷やすことは理にかなっているのですが、冷え過ぎには注意したいところ。
とはいえ、茄子やトマトは抗酸化作用がある色素を持つため美容にも良いですし、冷えを気にして避ける必要はありません。
サラダなど生で食べることが多い場合には、夏野菜を加熱して食べる日を作りましょう。トマトやズッキーニ、おくらはグリルすれば甘みが増して、美味しくいただけます。
蒸し野菜にして、ドレッシングでいただくのも良いですね。夏野菜の味噌汁にすれば、味噌のアンチエイジング効果や整腸作用も得られます。
また、サラダなど生で食べる場合にも、体を温める働きがあるたんぱく質をあわせて摂りましょう。ゆで卵や鶏ささみ、チーズ、じゃこなどをトッピングしてみてくださいね。
海藻類
わかめやひじき、めかぶ、昆布などの海藻類も、体を冷やす傾向にあるため、体が冷えやすい人は注意しましょう。とはいえ、海藻類には食物繊維やミネラル類が豊富に含まれているため、健康のためにも食べたい食材ですよね。
体を冷やさない食べ方として、味噌汁や中華スープにしていただきましょう。海藻類はクセのない味をしているため、どんな味付けでも相性が良いですよ。生姜など体を温める働きがある食材もスープにプラスすれば、より体を冷やすことなくいただけます。
また、後述しますが、体を温める食材(玉ねぎ、山芋など)と組み合わせて調理するのも◎。例えば、わかめの酢の物を作る際には、玉ねぎや山芋と組み合わせて調理するなど、工夫してみましょう。
夏のフルーツ
すいか、メロン、なし、マンゴー、パイナップルなど夏が旬のフルーツは、水分やカリウムが多く含まれているため、体を冷やしやすいといわれています。暑い季節は、冷たいフルーツが美味しく感じますが、食べすぎに気をつけましょう。
フルーツを食べる際は、飲み物は常温または温かいものにすると、体が冷えなくて良いですよ。カフェインが含まれていない、水や麦茶がおすすめです。
緑茶
緑茶には、体を冷やす効果があるといわれています。夏は、スッキリとした味わいの緑茶が飲みたくなりますが、カフェインも含まれているため、利尿作用で体の水分が失われやすく、飲みすぎには注意したいところ。
水分補給には、カフェインが含まれていないほうじ茶や麦茶、水がおすすめです。また、体を冷やさないために、常温で飲むようにしましょう。
口に入れたときに冷たさを感じる場合には、「舌で噛むようにして」飲むと、人肌に近い温度になるため、体を冷やさずに飲むことができますよ。
食事で体の内側から「夏の冷え」へ対策する方法
意識したい栄養素・食材
生姜に含まれるジンゲロールは、血管を広げて血液の流れを良くする働きがあります。
アボカドやナッツに豊富なビタミンEにも、毛細血管を広げて血液の流れを良くする働きがあります。全身に血液が流れやすくなるため、冷えやすい人は意識して摂取したい栄養素といえます。
また、血液を運ぶ赤血球の主成分である鉄分も、重要です。牛肉などの赤身の肉や、あさり、カツオなどの動物性食品に含まれる鉄は、吸収率が高いのでおすすめです。小松菜や大豆、納豆、ひじきにも鉄は含まれているので、食卓に取り入れてみてくださいね。
また、食事とは異なりますが、筋肉は熱を生み出すため、運動で筋肉量を増やすのも冷えへの対策となります。
運動することで体がポカポカするため、血液の流れが良くなります。つま先立ちをして、かかとを上げたりおろしたりする運動は、家の中でもできるのでおすすめです。
いかがでしたでしょうか?
暑い季節、体が冷えやすくなりますが、対策を知って快適に過ごしたいものですね。参考にしてみてくださいね。