なぜ香りが心に響くのか
まずは、なぜ香りで気持ちが変わるのか?を簡単にお伝えしていきます。
主に香り(芳香成分)は、嗅覚として神経系へと伝わっていきます。鼻の中の嗅毛という部分で、芳香成分が電気信号に換わり、脳の中へと伝わっていきます。
そこから、記憶や学習に関わる〈海馬〉、自律神経やホルモンの働きを調節する〈視床下部〉に伝わることで、気持ちが落ち着いたり、明るくなったり、穏やかになったり…という心理効果が得られるのです。
アロマテラピーの楽しみ方
アロマテラピーの楽しみ方や道具は色々ありますが、今回は時間がない朝でも手軽に取り入れられる方法をご紹介します。
1. ディフューザー
水の中に精油を垂らし、超音波の振動で霧化粒子にして香りを拡散する超音波式ディフューザーや、パットに精油を染み込ませてファンで風を起こし香りを拡散するファン式ディフューザーなど、形状や大きさは様々。
製品の取り扱い説明書を確認し、どれくらいの広さ・範囲で使いたいのか?を目安に選びましょう。
お部屋全体に香りを広げたい場合は、超音波式ディフューザーがおすすめです。
2. アロマストーン
素焼きストーンに精油を垂らすだけの簡単アロマテラピー!香りが広がる範囲は狭いですが、朝のメイク中に机に置いておくなど、手軽に小スペースで楽しめるのでおすすめ。
また、ベッド脇に置いて、目が覚めたら精油を垂らして、スッキリとした気分になったら動き出す…というのも◎。
3. ティッシュやコットン
特別なアイテムがなくても、ササっと楽しめるのがアロマテラピーの良いところ。
アロマストーンの要領で、折りたたんだティッシュやコットンに垂らすだけ。サッと気分転換したい時や、あれこれ使うのが面倒な時におすすめです。
朝におすすめの精油
朝の気分を明るくしてくれたり、集中力を高めるもの、暑くなる時期におすすめの爽やかで清涼感のある香りをピックアップしました。是非、活用してみて下さいね!
ハッカ
冷感効果をもたらす成分メントールは、ペパーミントの約1.5倍。スーッと清涼感のある香りは、朝にぴったり!ストレスを和らげる作用も。
シャキッと目を覚ましたい朝、じめじめ暑い朝、ストレスを感じる時におすすめです。
柑橘系の香りと組み合わせると、みずみずしさも加わり使いやすいですよ。
グレープフルーツ
気持ちを明るくしたり、幸福感を与えてくれるグレープフルーツ。爽やかでフレッシュな香りは、朝の空気を心地良く演出してくれます。
一日のスタートに是非使いたい香りのひとつ。
ローズマリー
朝にぴったりのシャープな香りはもちろん、脳を活性化させ、集中力・記憶力を高める作用もあるといわれるローズマリー。眠気覚ましならお任せ!の香りです。
仕事が始まる前にティッシュに垂らして、集中力を高めるのも良いですね。
香りが強いので、グレープフルーツやレモンなどの柑橘系と合わせると柔らかくなります。
レモン
おなじみのすっきりとした香り。集中力・理解力を高める作用や、意識をクリアにする作用があるので、こちらも朝に活用したい香りのひとつ!
空気の浄化もしてくれるので、ディフューザーで使用すると拡散力が高くてさらに◎。
朝のための、夜のアロマ
次は、朝を心地良く迎えるために、夜使っておきたい香りをご紹介します。
朝すっきりと目覚めるためには、穏やかな気持ちで眠ることが大切。ということで、眠る前におすすめの香りをピックアップしました。
オレンジ・スイート
どこかホッとする穏やかな柑橘の香りは、安眠のためにもおすすめ。
一日の出来事を振り返ったり反省しがちな夜ですが、そっと暖かく励ましてくれるような、元気の出る香りです。是非、枕元で香らせてみて下さいね。
ラベンダー
眠りのための香りというと、ラベンダーを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
色々な感情になりながら、一日頑張り続けた“心”。鎮静作用によって、こわばった心を鎮めながら眠りを促してくれます。
ラベンダーは様々な種類があるので、実際に香りを試しながらお気に入りを見つけて下さいね。
また、ラベンダーの香りが苦手な方は、上記のオレンジ・スイートと組み合わせると、フルーティーになるので是非お試しを。
いかがでしたか?
良い一日にするためには、まずは自分自身が心地良くなることから。
自然の力で、自然に気分を上げていく。是非、朝の気分を上げる自分のお守りアロマを見つけて下さいね。
明日も良い朝を迎えましょう!