ティントリップは、唇を華やかにするコスメの1つ。しかし、コロナ禍でマスク生活が余儀なくされている昨今、リップメイクをする人が減り、ティントリップを使う機会も少なくなっています。
ティントリップは塗り方を工夫すると、密着力が高まって落ちにくくなり、マスクをつけていても美しい唇を持続できるようになります。本記事では、ティントリップの落ちない塗り方を紹介します。
ティントリップについて
ティントリップは、唇を装飾し、顔を華やかにするコスメです。同様の効果があるものに、口紅がありますが、ティントリップは少し特徴が異なります。ここでは、ティントリップの「特徴」と「種類」について説明します。
ティントリップの特徴
ティントリップは、口紅に比べて落ちにくい特徴があります。ティントリップには、着色料に染料が使われており、唇に浸透してしっかり染め上げます。そのため、食事やマスク着用時など摩擦が起こる場面でも取れにくく、色もちがよいのです。
対して、口紅の着色料には顔料が使われており、唇の表面のみを色づけます。唇自体が色づいているのではないため、摩擦が起こると色が取れて塗りなおしが必要です。
また、ティントリップの染料は唇の水分量や体温によって染まるため、人によって発色が異なるという特徴があります。唇の水分量や体温は日によっても異なるため、毎日いろんな発色を楽しめて飽きないこともティントリップならではといえるでしょう。
ティントリップの種類
ティントリップには、種類が豊富にあります。ここでは、代表例をいくつか紹介します。
バームタイプ
油分が多いので保湿力が高く、乾燥した唇にも滑らかに伸びて着色します。1度塗っただけでは色も薄づきのため、ナチュラルな唇に仕上げられます。
リキッドタイプ
付属のチップを使って唇を着色します。リキッドルージュやグロスなどの使用感に近いので、ティントリップ初心者でも使いやすいアイテムです。
質感はツヤタイプ、マットタイプなど幅広く、とくにマットタイプは密着力に優れており、落ちにくい傾向にあります。
ウォータータイプ
みずみずしくサラッとした使用感が特徴です。塗った直後はツヤ感が出ますが、時間の経過とともに水分が蒸発して、マットな質感に変わり落ちにくくなります。
ティントリップの水分が蒸発する中、唇の水分も奪われて乾燥しやすくなるので、クリームやバームなどと併用することをおすすめします。
オイルタイプ
塗ると唇の表面に油膜を張って水分の蒸発を防ぐため、保湿力が高く、乾燥を予防します。また、唇に色が染みわたるように発色し独特のツヤ感を放つため、セクシーな口元を演出します。
パックタイプ
唇に色付きのパックをのせて色が定着するまで放置し、乾かして剥がします。しっかりと唇が染色されているため、色落ちはほとんどありません。
落とすときは、専用のクレンジング料を使って丁寧に洗浄することが必要です。
グロスタイプ
リップグロスのツヤ感とティントリップの発色・色もちを同時に叶えてくれるアイテムです。色づきは薄めなので、自然な発色でナチュラルな口元をつくります。
ティントリップの落ちない塗り方
通常のリップより落ちにくく作られたティントリップ。塗り方を工夫すればより落ちにくくなり、長時間美しい唇がキープできます。
ここでは、ティントリップの落ちない塗り方を順を追って紹介します。
1. 塗る前に保湿をする
ティントリップを塗る前には、リップクリームを丁寧に塗って唇を十分に保湿しておきましょう。唇が乾燥していると、ティントリップの密着力が低下して、色が付きにくくなり発色が悪くなります。
リップクリームは、唇の縦ジワに沿って塗るようにすると、凹凸がなくなり表面が滑らかに仕上がります。ティントリップがぴたっと密着するため、発色もよくなり、色もちも長時間キープできます。
2. ティッシュオフして余分な皮脂を除去する
保湿をした後は、1度ティッシュオフをして唇の表面を整えておきましょう。リップクリームによる保湿は大切ですが、つけすぎて余分な油分があると、かえってムラができたり色もちが悪くなることがあります。
ティッシュを1枚口元にのせ、唇全体を軽く押さえて剥がします。油分を取りすぎないように、ティッシュオフは1回だけにとどめましょう。
3. コンシーラーで唇の色みを消す
ティントリップ本来の発色を出すために、コンシーラ―を使って唇の色を消していきます。鏡を見て、唇全体の色みを均一に消すことで、色ムラのない美しい口元に仕上がります。
生まれつき唇の血色の少ない人はこの工程を飛ばしても問題ありませんが、コンシーラーには、ティントリップの密着力をより高める効果もあります。密着力が高まると発色や色もちがよくなる効果もあるので、上手に取り入れることをおすすめします。
4. 指を使って少量ずつ重ねてつける
ティントリップは、少量ずつ唇に重ねて使います。とくに、リキッド、ウォーター、グロスタイプなど水分量の多いティントリップは、一気につけると色ムラが出やすいので、少しずつ丁寧につけていきましょう。
重ねるときは、指を使ってポンポンと唇に押し付けるようにして行うと、自然でふっくらとした仕上がりになります。
まとめ
ティントリップは、着色料に染料が使われており、口紅より落ちにくい特徴があります。また、染料は唇の水分量や体温によって染まるため、毎日いろんな発色を楽しめて飽きないこともティントリップならではといえるでしょう。
ティントリップにはバーム、リキッド、ウォーター、オイル、グロス、パックなどがあり種類が豊富です。もとから落ちにくさに長けているティントリップですが、塗り方を工夫することでより密着力を高めて、長時間美しい口元をキープできます。
落ちにくい塗り方をマスターして、マスク着用時もリップメイクを楽しみましょう!