顔に刻まれた線状のしわ。早めに対処しないとどんどん本数が増えていき、老け顔が加速していきます。しわを予防するには、種類に応じて適切な対処法を行うことが大切です。
しかし、自分のしわにどんな対処法が有効なのか判断できない人も多くいます。本記事では、しわの種類別対処法について説明します。
対処法は、表情じわは「保湿」、真皮じわは「ハリ成分の化粧品を使ったケア」、表情じわは「表情筋エクササイズ」です。
しわについて
しわは、肌にできる溝のことを指し、老けた印象を与えます。しわについて詳しく知ると、予防法が分かり、しわのない肌を目指せます。
ここでは、しわの「種類」と「原因」について説明します。
しわの種類
しわの種類は、次の3つあります。
表皮じわ
表皮じわは、肌表面に浅く細かくできるしわです。20代や30代の若い世代でも起こりやすいのが特徴です。
表皮じわは、皮ふのよく動くところにできやすく、メイクのヨレが起こり気づく人も多くいます。
真皮じわ
真皮じわは、肌に深く刻まれるしわで、非常に目立ちます。年齢を重ねてから起こるしわで、40代を過ぎたころから現れます。
目の下や頬など、顔のなかでも面積の広い部分にできやすいことも、目立ちやすい要因になります。また、年齢を重ねると皮膚がたるんで、しわがより深くなって余計に目立ちやすくなります。
表情じわ
表情じわは、表情を変えるときに一時的に目立つしわを指します。
表情は顔の筋肉を使って皮ふを動かして作られます。例えば、誰でも、しかめっ面をすると、眉毛が寄って額や眉間にしわが現れます。
しかし、しわができるような表情を何度も繰り返す、長時間続けるなどをしていると定着して消えなくなります。
しわの原因
しわにも種類があるように、原因も多くあります。ここでは、しわの原因を3つ説明します。
肌の乾燥
肌の乾燥は、肌表面にできる表皮じわを引き起こす原因となります。肌が乾燥すると、表面が水分不足になり、収縮して溝ができしわとなります。
肌のお手入れ不足により保湿がしっかりとできていないと、肌の乾燥は起こりやすくなります。
また、空気が乾燥する冬の季節も、肌の水分蒸発が起こり乾燥がひどくなります。
ハリ成分の減少
ハリ成分の減少によって起こるのは、真皮じわになります。ハリをなくした肌は、しぼんでたるみ、皮ふに段差ができて深いシワをつくります。
年齢を重ねると、コラーゲンなどのハリ成分の分泌が少なくなり、しわになりやすくします。また、紫外線のダメージも、肌の奥まで浸透して土台を破壊し、ハリ成分を減らします。
表情のクセ
表情のクセは、表情じわを起こす原因になりますが、対処せずにしておくとしわが定着し、深い真皮じわに進行することもあります。
表情のクセによるしわは、顔のなかでも力が入りやすい額や眉間に現れます。デスクワークなど同じ姿勢で長時間作業を続けていると、体が固まり表情もこわばるためシワを起こしやすくなります。
3種類のしわの対処法
しわは、原因に応じて適切な対処をして予防しましょう。ここでは、3種類のしわの対処法について説明します。
表皮じわの対処法
表皮じわは、肌の保湿を十分にすることで防げます。基礎化粧品を使って保湿ケアを行いましょう。
化粧水は、ヒアルロン酸やセラミドなどの高保湿成分配合のものを使うと、十分にうるおい補給ができます。また、化粧水の後に、乳液とクリームを重ねることで油膜を張り、水分蒸発を防いでうるおいのある肌を長時間キープできます。
毎日、朝晩保湿ケアを欠かさず行い、表皮じわを起こさない肌をつくりましょう。
真皮じわの対処法
真皮じわは、肌の弾力を取り戻すことで予防できます。ハリ成分が配合された化粧品を使ってケアしましょう。
おすすめのハリ成分は次のとおりです。
- レチノール
- ナイアシンアミド
- ビタミンC誘導体
いずれも、コラーゲンの生成を促し、肌に弾力を与える働きがあります。
ナイアシンアミドは、血行促進効果もあるため、肌の生まれ変わりを促して真皮細胞の回復に役立ちます。ビタミンC誘導体は、抗酸化作用があり、紫外線による真皮へのダメージを軽減することでも、しわの予防に繋がります。
表情じわの対処法
表情じわは、表情筋を鍛えるエクササイズで改善しましょう。とくに表情じわができやすい、額と眉間のしわのエクササイズ方法は次のとおりです。
- 顔の力を抜く。
- 額を手で押さえ、目の奥の筋肉を意識して目を見開く。(10回)
- 黒目を上下に5回動かす。(2セット)
- 黒目を左右に5回動かす。(2セット)
- 黒目をより目にする。5回を2セット繰り返す。
1と2で、目の奥の上眼瞼挙筋を鍛えると、額の筋肉を使わずに目を開閉できるようになるため、額のしわを予防できます。
3~5では、目のまわりの眼輪筋を鍛えて、眉間に力が入らないようにすることで、しわを防ぎます。また、眼輪筋を鍛えると、筋肉の衰えによる目のたるみにも効き、若々しい顔をつくれます。
まとめ
しわは、肌にできる溝のことで、老けた印象を与えます。しわには、乾燥による「表皮じわ」、ハリ不足による「真皮じわ」、表情のクセによる「表情じわ」の3種類あります。
対処法として、表情じわは「保湿」、真皮じわは「ハリ成分の化粧品を使ったケア」、表情じわは「表情筋エクササイズ」が挙げられます。
しわの原因に応じて適切な対処法を行い、若々しい肌を取り戻しましょう!