ジュースも清涼飲料水のうちの一つ?清涼飲料水って何?
清涼飲料水とは、乳製品やアルコール飲料(アルコール分1%以上)を除く飲み物のことをいいます。
具体的には、
- お茶
- 水
- コーヒー、コーヒー飲料
- 炭酸飲料
- 果実飲料
- 野菜ジュース
- 機能性飲料(アミノ酸やビタミンなどを含むもの)
などがあります。
清涼飲料水といっても、これだけ種類があります。「清涼飲料水は体に悪い」と言われることもありますが、一概には言い切れないですね。
そもそも、ジュースの定義って何?
果物や野菜などのジュースの場合、以下の3つのグループに分けられます。
- 天然果汁(果汁100%)
- 果汁飲料(果汁50%以上100%未満)
- 果汁入り清涼飲料(果汁10%以上50%未満)
ジュースは、JAS法によって「全体量に占める果汁(野菜汁)の割合が100%のもの」と定義されています。また、そこに砂糖やはちみつは入れても良いということになっています。トマトジュース・にんじんジュースは別に規定があり、食塩などを加えても良い、となっています。
また野菜ジュースについても、食塩は入っていてもOKとのこと。したがって、商品名として「○○ジュース」と謳っているものは、果汁や野菜汁が100%のものだけです。
さらに、100%ジュースは、
- ストレートジュース
- 濃縮還元ジュース
に分けられます。
100%ジュースと書かれているジュースは、美容や健康に良いイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。今回は、ジュースの中でも気になることが多い100%ジュースを中心に、その他のジュースとの違いについて解説していきます。
「生ジュース」って何?
搾りたてのジュースことで、新鮮なのが特徴。
紙パックやペットボトルのジュースと区別するために、搾りたてジュースをフレッシュジュースと呼ぶこともあります。よくデパートなどで、その場で果物や野菜をジュースにするようなものをいいます。
100%ジュースについて詳しく解説!
濃縮還元ジュース
一度、果実から搾り取った汁を果汁を加熱して水分を蒸発させて4~6倍に濃縮し、その後で水分を加えて果汁100%に戻しているジュースです。
このような方法をとる理由は、
- 果物の保存場所がいらない
- 海外から輸入する際、輸送費が安く済む
- 果物の収穫時期に左右されずに商品を販売できる
などのメリットがあるためです。
デメリットは、フレッシュさが少ないこと、水分を加える際、味を整えるために香料など添加物をいれることです。
ストレートジュース
果物や野菜を絞った汁を、名前の通りそのまま詰められたジュースです。そのまま、といっても加熱殺菌処理をしているため、先に述べた生ジュースとは異なります。
原料である果物や野菜の品質が、ダイレクトにジュースの品質に影響します。
ストレートジュースの良い点は、
- 原料の品質が良ければ、品質の良いジュースとなる
- 濃縮還元のジュースに比べて香りや味が良い
ということです。良くない点は、
- 価格が高くなることが多い
- ジュースの味は、果物や野菜の収穫時期に左右される
ということです。
濃縮還元ジュースとストレートジュースでは、栄養素に違いがある?
結論から言うと、大きく変わるわけではないようです。
しかし、ストレートジュースや濃縮還元ジュースに限らず、ジュースにする過程で減ってしまう栄養素もあります。例えばビタミンCや食物繊維。果物や野菜を絞ったり、加熱すると減りやすいといわれています。
また、カルシウムやカリウムなどのミネラル、天然色素のリコピンやβカロテンは加熱しても減りにくいといわれています。さらに、生の果物や野菜と比べるとジュースのほうが効率よく摂取できるともいわれています。
濃縮還元ジュースは栄養素がない、といわれていますが、一概にはいえないですね。
パッケージのデザインで果汁の割合が分かる!?
◎果汁100%の場合
- パッケージに果実の写真やイラストが使える
- 果実の断面図の写真やイラストが使える
- 果汁の写真やイラストが使える
◎果汁5~99%の場合
- パッケージに果実のイラストが使える(写真は不可)
- 果実の断面図や、果汁は表記できない
◎果汁0~4%の清涼飲料水
- 果実のイラストも不可
- 果実の断面図も表記できない
- 抽象化された果実のイラストはOK
いかがでしょうか?パッケージだけでも、果汁の割合をある程度、知ることができますね。
美容に良いジュースはどれを飲めば良い?
生の野菜や果物に比べ、ジュースに加工するということは、そのままの栄養素が摂れるわけではない、ということを理解してジュースを楽しみましょう!
生ジュースであっても、ミキサーなどで加工する際にビタミンCは減少します。
添加物が気になる場合
濃縮還元ジュースは、どうしても添加物が含まれていることが多いため、ストレートジュースや生ジュースを選ぶようにしましょう。
添加物は、腸から吸収され、代謝される際に活性酸素を発生させるという報告も。もちろん、添加物の量はさまざまな試験を経て決められているため、過度に心配する必要はありません。
美肌やアンチエイジングに活性酸素は大敵です。少しでも活性酸素を減らすために、添加物が少ないジュースを選択する、というのも美容のための一つの方法かもしれません。
ジュースの種類は使い分けて楽しもう
自宅で野菜や果物を使って作るジュースは格段に美味しいですが、外出先や、手軽にジュースを摂りたいこともありますよね。
味のうまみや新鮮さを求め、ビタミンや食物繊維などを摂りたい時はストレートジュースを選ぶようにしましょう。また、味が安定しているものを求め、生のジュースよりも効率的に栄養素を摂りたい場合には濃縮還元ジュースを摂る、などの工夫をして楽しみましょう!