ニッチフレグランスって何?
調香師のこだわりが詰まった“香りの芸術”
有名ファッションブランドや有名コスメブランドからさまざまな香水がリリースされていますが、そんなマスマーケット向けの香水とはひと味違うのがニッチフレグランスです。
ニッチフレグランスは、香りを取り扱うプロである調香師が主導となって作られた香水のこと。大量生産の香水では実現できないような、調香師のこだわりが詰め込まれた個性的な香水が多いのが特徴です。
メジャーなコスメブランドで腕を磨いた調香師もいれば、ほぼ独学で調香を学んだ天才的な調香師による香水まで。希少な香料や天然素材をふんだんに用いた個性的な香りたちは、まるでアートやオートクチュールのよう。つまり、ニッチフレグランスは“香りの芸術”なんです。
どんなところで売ってるの?
ニッチフレグランスを販売しているのは、基本的にはインターネットショップがメイン。最近ではファッションブランドのお店や雑貨屋さんなどでも取り扱われることが増えましたが、希少なニッチフレグランスの場合はあまり店頭では出会えないかも。
国内でも有名なニッチフレグランスの販売店と言えば、ニッチフレグランスの専門店「NOSE SHOP」。都内では新宿のNEWoManをはじめ、池袋パルコなどにも店舗を構えているので要チェック!
注目の“ニッチフレグランス”ブランド3選
ORTO PARISI(オルト・パリージ)
アムステルダム発のニッチフレグランスブランド『ORTO PARISI』。著名なファッションブランドの香水を手掛けてきた調香師アレッサンドロ・グアルティエーリが手掛ける香水は、「パリージの畑」という意味になるブランド名の通り、自然を感じる芳醇な香りが印象的です。
柑橘やヨモギ、ダークチョコレートなど親しみやすい香りをベースにしながらも、どこか刺激的で攻撃的な要素を兼ね備えたフレグランスたちは、ひと吹き纏うだけでミステリアスでセンシュアルな雰囲気を演出してくれます。さりげない存在感の中に、確かに奥行きとドラマチックさを感じるのが素敵。
アレッサンドロは、「多くの匂いを発する身体の部位は、より多くの魂が集められている部位である」と言います。アレッサンドロの育てあげた香りが、あなたの魂をより美しく香らせてくれるかも。
ETAT LIBRE D’ORANGE(エタ リーブル ド オランジェ)
「オレンジ自由国」という可愛らしい意味のブランド名からは想像できないぐらい、野心的でセンセーショナルな香りが多いのが『ETAT LIBRE D’ORANGE』。マロンクリームやグレープフルーツ、オレンジの花など女性的で可愛らしい香りも多いですが、香水作りに使用した香料の残滓(残りかす)から新しく香水を作ってしまうなど、チャレンジングで革新的な香水がラインナップに並びます。
香水ひとつひとつにつけられたドラマチックな名前も特徴的。「ファム・ファタルの儀式」「恋の余韻」「オレンジの背教者」「らしさからの解放」など、身に纏ったら物語の主人公になれそうな香水がたくさん。
香水の常識を超え、時に気まぐれに、時に繊細に肌の上で香る『ETAT LIBRE D’ORANGE』の香水。統一感のあるボトルデザインもクールでスタイリッシュ。ドレッサーの前に並べておくだけで、イイ女になった気分になれますね!
Abel(アベル)
『Abel』は、ワイン醸造家であるフランシス・シューマックという女性が立ち上げたニッチフレグランスブランド。その目的はいたってシンプルで、「世界最高の天然香水を作ること」。ワインのように天然素材による製造にこだわり、「生きている香水」を徹底する彼女の姿勢が表れた香水は、オーガニックの原料と天然の香料だけを使用した100%ナチュラルの香水です。
徹底したデザイン性による香りが魅力的なニッチフレグランスの中でも異彩を放つAbelの香りは、纏う人の肌や体温と馴染み、混ざり合うことで幾通りにも変化するといわれています。1日の間に何度も変化する香りは、自然の優しさと気まぐれさを兼ね備えた、清純でセクシーな香りです。
グリーンシダーやゴールデンネロリ、コバルトアンバーなど、自然由来の香りたちは優しく香り、あなたの肌の上であなたに合わせて変化します。
ニッチフレグランスでみんなと差をつけろ
ニッチフレグランスの香りにひとたび触れれば、「あ、香水ってアートなんだ」とハッとさせられること間違いなし。今まで体感したことのない香りたちは、あなたの感覚の扉をそっと開いて新しい世界を見せてくれるはず。
「みんなと一緒はいや!」「もっと自分だけの香りを見つけたい」と思っているこだわり屋さんはもちろん、「ちょっと深みのある雰囲気がほしいな」とお思いの美意識の高い方なら、誰でも一度は触れておいて損はないはず。今こそニッチフレグランスで、みんなと差をつけちゃいましょう!