ジャンクフード依存症とは?
タバコや砂糖に依存性があるように、実はジャンクフードにも依存性があります。「やめたくても、やめられない」という人は、もしかしたらジャンクフード依存症に陥っているかもしれません。
怖いのは、いつの間にか依存症になっていること。「気がつけば体が欲している」なんてことがあれば、要注意です。
また、高エネルギーの食品は、タバコと同じような依存症があると報告されています。これはヒトが対象ではなく、ラットが対象なので直接当てはまるわけではありません。しかし、ジャンクフードで過食になることは研究で明らかになっています。
ジャンクフードとは
「ジャンク」とは英語で「がらくた」「くず」を意味します。要するに、「体にとって価値がない食べ物」のことを指します。
定義は国によって違うようですが、エネルギーや塩分が多く、体に必要な栄養素がほぼないものを指すことが多いです。
よく、ハンバーガーやフライドポテトがジャンクフードの代表に挙げられますよね。しかし、実は菓子パンや炭酸飲料、ラーメンなどもジャンクフードに含まれているのです。思っているより、ジャンクフードを摂っているかもしれません。
ジャンクフードが多い海外では、食べ過ぎ防止として、
- 子どもに食べさせない
- ジャンクフードには税金をかける
など、さまざまな対策がとられています。
なぜジャンクフードは依存症になる?やめられない理由は?
脳が快感を得る
「美味しい」と感じた食べ物は、脳はそれを関連付けて覚えます。塩辛い味、うまみ、甘みなど、ジャンクフードには普通の食事にはない美味しさがありますよね。販売する会社も、満足度が高い商品にするために、さまざまな美味しさを研究しているからです。
脳を刺激するような、リピートしたくなる魅惑的な味やパッケージ
ジャンクフードは、何度も食べたくなるような味になっています。また、パッケージデザインも含め、その商品を再び見たときに「食べたい!」と思わせる工夫がなされています。
普通は、何度も同じものを食べていると、飽きますよね。しかし、ジャンクフードは飽きる感覚がないようにできています。
例えばポテトチップスでいうと、そのパッケージから、パリパリという食感、塩辛さの感覚が、脳がいつも「新しい」と感じるのです。その結果、何度もリピートしたくなり、最終的には依存症になるわけです。
ジャンクフード依存症の危険性
ジャンクフードはタバコよりも、健康被害が大きいともいわれています。
トランス脂肪酸
人工のトランス脂肪酸は体に良くありません。悪玉コレステロールを増やし、心疾患のリスクを高めます。
マーガリンなどに多く含まれており、海外では使用量が規制されています。
飽和脂肪酸
中性脂肪やコレステロールを増やすといわれています。
飽和脂肪酸は、体内でも作ることができるため、食事からわざわざ摂らなくても良いでしょう。しかし、ジャンクフードには飽和脂肪酸が多いので要注意。
肌荒れ
ジャンクフードには、体に良いビタミンやミネラルがほとんどありません。その結果、代謝が悪くなり、老廃物が出ていかない(便秘など)ことも。
体内に老廃物がたまると、肌荒れの原因になります。ジャンクフードの食べ過ぎは健康面だけでなく、美容にも良くありません。
味覚音痴に
加工食品には添加物が多いですが、添加物は亜鉛を排出してしまうといわれています。
亜鉛は、味覚を正常に保つのに必要なミネラル。何を食べても味を感じなかったり、美味しく感じない場合も。
うつ病の発症率が高くなる
加工された肉や清涼飲料水の大量摂取は、うつ病を発症するリスクが高いという報告があります。
うつ病予防には、セロトニンやオメガ3脂肪酸などの栄養素が必要ですが、ジャンクフードにはそれらが極端に少ないことが原因でしょう。
ジャンクフード依存を断ち切る方法とは?
例えば、
- 買い置きをしない(あると食べてしまうため)
- 見た目が派手なものは選ばない(脳が覚えやすいため)
- 原材料の表記が長い商品は避ける(それだけ多く加工されているということ)
などの方法があります。
しかし、たまにジャンクフードを食べるのは食事の楽しみの一つですよね。毎日ジャンクフードを食べるわけでなければ、健康に影響があるわけではありません。
まとめ
ふとジャンクフードを食べたくなること、誰しもありますよね。ジャンクフードに依存性があることは明らかですが、たまに食べる程度では健康に影響はありません。
しかし、菓子パンや炭酸飲料など、思っているよりもジャンクフードは世の中にあふれています。「体がジャンクフードを欲してどうしようもない」とならない程度に、ジャンクフードを楽しみましょう!