血行不良はあらゆる不調を招く
血液は酸素や栄養素、老廃物を運んだり、細菌やウイルスから体を守る役割があります。そんな血液の流れが悪くなる、いわゆる血行不良という状態になると、何かと体の不調を招いてしまう原因となるのです。
ではなぜ血行不良を起こしてしまうのでしょうか?まずはその原因からご紹介します。
血行不良の原因
①ストレス
ストレスを感じると体は緊張状態に陥ります。そうすると交感神経が優位となり、血管が収縮し血流が悪くなる原因に。つまりストレスを溜め込んでいると、血行不良を招きやすくなるということ。
仕事でストレスを抱えていたり、日常生活でストレスを感じることが多い人は、血流が悪くなっている可能性があります。このことがきっかけとなり、胃腸の調子が悪くなったり、生理前の不快な症状であるPMSの悪化、不安定な精神状態や頭痛などさまざまな体の不調の引き金となってしまうのです。
②運動不足
運動不足で筋力が低下すると、これも血行不良の原因となってしまいます。筋肉は血液を送るポンプのようなはたらきを持ちますが、運動不足などによって筋力がないとうまく全身へ血液が流れなくなってしまうのです。女性はもともと筋肉の量は少ないですが、さらに運動不足が加わるとますます血流にまで影響してしまいます。
このポンプの役割が機能しないと、冷え性はもちろん、むくみやすくなったり疲れが取れにくいといった症状が出やすくなります。
③体を冷やす生活
体を冷やす生活が普通になっていると、それが冷えの原因となり血液の流れも悪くなります。アイスクリームが大好き、飲み物には氷は必ずたっぷり入れる、というような生活では体はいつも冷えている状態。またコーヒーが好きでよく飲んでいる人も要注意。コーヒーに含まれるカフェインを過剰に摂取してしまうとそれが冷え性の原因となると言われています。
また血行促進をするにあたって効果的なお風呂。そのお風呂にあまり浸からないというのも良くありません。シャワーだけで済ませがちだと体が温まりきらず、血流が滞ったままに。そのような日頃の生活のクセや習慣が原因となっていることもあるのです。
④長時間の立ち仕事やデスクワーク
仕事柄、一日中立ち仕事やデスクワークが基本である人は、血行不良にもなりやすい環境。長時間立ちっぱなしでいると血液の流れが悪くなります。足のむくみを感じやすいのもこのような仕事の人が多いでしょう。
また長時間デスクワークで同じ姿勢でいることによって緊張状態が続くと、肩や首に負担がかかり血管を圧迫して血行不良になってしまいます。これが肩や首が凝ってしまう原因と言えるでしょう。
血流アップをするには?
体を温める食生活
日頃から体を温める食生活を意識していると、血流アップへとつながります。
<血行促進の効果がある食材>
- にんじん
- ごぼう
- たまねぎ
- 納豆
- 鮭
- にんにく
などが良いでしょう。また寝起きにはコップ一杯の水を飲むと血液の流れが良くなるので、体を冷やさない常温の水か白湯を飲むようにしましょう。冷たいものよりも温かい飲み物や野菜たっぷりのスープなどを積極的に摂ると、血流アップに効果的です。
軽い運動
血流アップには筋肉量を増やすことも重要です。ポンプの役割となる筋肉を鍛えることで血流が促されるため 、日頃から軽い運動をすることを習慣化すると良いでしょう。
ウォーキングや自宅でできる簡単な筋トレ、意識的に歩くようにするなど日常の中で軽く体を動かすようにするだけで、冷えを感じにくい体に変化していくことが期待できるはずです。
マッサージ
お風呂上がりや疲れた時はマッサージをしてあげるようにしましょう。特にふくらはぎや足の裏などにあるツボを刺激しながらマッサージをすると効果的。血液を心臓に戻してあげるように上に押し上げるようなイメージでマッサージをすると血流アップにつながります。
血流アップは美しさに大きく影響している
血行不良が原因となりさまざまな不調や冷えを感じてしまうこととなります。たかが冷え性、もともとの体質だからといって放っておくと、大きなトラブルやさらなる体調不良になってしまう可能性も。そうならないためには日頃から体を冷やさない生活を心掛けたり、健康的なライフスタイルを維持するようにすることが大切です。
血流アップは美しさにもつながる重要な役割とも言えます。女性なら体の内側からも美しさを手に入れるようにしたいものですね。