どこでも簡単に手に入る卵は、美肌を目指している人やダイエッターの人には欠かせない食材で、他にも美髪効果や、アンチエイジング効果にも期待が出来る優秀な食材と言えます。そして、何より経済的で料理のレパートリーも多く、料理が苦手な人でも簡単に優れた美容食を取り入れる事が出来るでしょう。
こんな身近な食材ながら、美容やダイエットの手助けをしてくれる卵は、“毎日食べてはいけない”や、“卵は1日一個”と言われてきましたが、そのような都市伝説は今やもう過去の話となり、毎日2、3個食べてもコレステロール値に問題はない為、安心して食べる事が出来るでしょう。
完全栄養食
特に現代女性はタンパク質が摂れてない人が多く、美容を意識するあまり野菜を中心とした食事でタンパク質不足の人が多いと言われています。タンパク質が足りていないと、むくみや筋力減少、免疫力低下、うつなど引き起こしてしまう原因になったり、髪や皮膚、そして爪などももろくなってしまいます。
タンパク質は敵ではなく、肌のコンディションを良くしてくれたり、甘いものが食べたい気持ちを抑えてくれる、キレイを目指すなら欠かしてはいけない栄養素なのです。
卵1個(60g)に含まれる良質なタンパク質は、約6.3gと言われており、成人女性が必要な1日の摂取すべきタンパク質の量は約50gなので、1日2個食べるだけで約26%のタンパク質が簡単に摂ることができます。そして何より、卵のカロリーは約90kgで、脂質は1個あたり6.8gと控えめなので、簡単にヘルシーにタンパク質を摂取する事が出来るでしょう。
このように美容にもダイエットにも期待が出来る卵の栄養価の高さはトップクラスで、卵は完全栄養食とも言われています。他にも卵に含まれる物質のレシチンは血糖値を下げる効果があるので、一日に1個以上食べても問題はなく、むしろ下げる効果が期待できるでしょう。
コラーゲンの源
肌のツヤや弾力には欠かせないコラーゲンは、食品で摂取する事が出来ますが、そのコラーゲンはアミノ酸によって構成されています。そして人体では作る事が出来ない必須アミノ酸は必ず食事から摂る必要がありますが、卵はその必須アミノ酸をバランスよく含んでおり、約8種類もの必須アミノ酸が卵に含まれていると言われています。
コラーゲンは年齢と共に減少しますが、卵は体内に作られるコラーゲンの生産を助ける働きがある為、卵を食べるだけで簡単に美肌を保つ事が出来るでしょう。他にも必須アミノ酸は、代謝の向上や筋肉の強化、うつ対策などの精神的効果もあり、卵は良質でお得な栄養素と言え、アミノ酸スコアでは最高点の100点満点と言われています。
脂肪燃焼効果が抜群
卵は脂肪燃焼を助ける働きがあり、卵に含まれるアミノ酸のリパーゼには脂肪燃焼を促進してくれる酵素が豊富に含まれています。このように、脂肪分解の作用があるリパーゼは、ついてしまった無駄な脂肪を分解し、スムーズに効率よく血中に排出してくれる働きがあり、この排出された体脂肪は運動により消費する事が出来ると言われています。
そして、その運動というのは、ランニングなどの過度な運動ではなく、ちょっとした家事や散歩などの日常生活をするだけで脂肪を燃焼し消費してくれます。このように、食べるだけで脂肪を燃焼してくれる卵は置き換えダイエットにも合っていると言えるでしょう。
腹持ち効果抜群
お菓子を食べるならゆで卵で食べるようにしてみてください。焼くような調理法は油を使いますが、ゆで卵は茹でるだけなのでカロリーは気になりません。
そして、ゆで卵は消化が悪く、胃の中で長時間留まってくれるので、空腹になりにくいと言われています。消化が悪い分、消化にはそれだけ消費エネルギーが必要となり、たくさん胃を動かさなければなりません。つまり、食べるだけでカロリーを消費する事が出来るという訳なのです。
他にも、卵はGI値も低く血糖値が上がりにくい食材であり、卵のGI値は約30と言われています。このようにカロリーも低く腹持ちも良くGI値の低いゆで卵は、ダイエッターの方には欠かせない優れた食材と言えるでしょう。
美髪と肌を作るビオチン
卵の卵黄に含まれるビオチンは、白髪や抜け毛を予防してくれるだけではなく、健康な細胞を作る働きがある為、肌のダメージも回復させる効果が期待出来ると言われています。
このビオチンは、体内のタンパク質の代謝を活性化するのに不可欠で、ビオチンが不足すると糖尿病のリスクが高まったり、リウマチを引き起こす原因になると言われており、他にも吐き気や食欲不振、さらに抜け毛や爪割れなどの症状が現れてしまいます。
ただし、卵白に含まれるアビジンという成分は、ビオチンの吸収を阻害してしまう働きがある為、ポーチドエッグや温泉卵、そして半熟卵として食べる事をお勧めします。
簡単に手に入り、美容効果や脂肪燃焼効果の期待が出来る卵は1日1個以上食べても問題はありませんが、食べ過ぎは体に良くないので1日約3個ほどを目安に、そして他の食材と合わせながらバランス良く食べるようにして下さい。