お肌の乾燥が気になり始める寒い季節、唇もカサカサしてしまい、リップを塗り直しても縦じわが出来たり、皮がめくれたりと、なかなか自分の唇に自信が持てない季節ですよね。
実は唇はとてもデリケート部分なのです。特に自分に好意を持っている人は、目が自然と唇にいってしまいます。そんな時に、カサカサ唇だと思われるのは恥ずかしいですよね。
潤いある唇から遠ざけている原因
リップクリームの間違った使い方
乾燥がしやすいからと何度も塗り直していませんか。そして、リップの減り具合はどれぐらいですか。唇の皮膚の層はとても薄いです。その唇に何度もリップを塗り直してしまうと、唇に摩擦を与えてしまい、過剰な刺激で唇を乾燥させてしまっているかもしれません。特にグリグリと押し当てるように塗っている人は気をつけましょう。
そして、常に唇をクリームで保護する事によって、本来の健康な唇の保護膜の力が弱まってしまい、塗らざるを得ないような唇を招いているかもしれません。1日10回前後ほど塗り直している人は、塗り過ぎに気を付けるようにしましょう。
そして、寝る前にリップクリームを塗ってから寝る事も、唇の乾燥を招いている原因かもしれません。一見リップクリームをしてから寝ると、朝プルプルな唇になりそうな気もしますが、これは逆効果で、逆に唇の乾燥を招いてしまいます。
口紅と同様、寝る前は必ず優しくクレンジングをしてから寝るようにし、化粧水や乳液、ナイトクリームなどを唇に優しくなじませる事をオススメです。
リップクリームは縦に塗りましょう
冷えて固まったリップではなく、柔らかく塗りやすいリップになっているか確認をし、縦方向に動かすように優しく唇に塗るようにしましょう。縦に塗ることによって縦ジワの奥の隙間までリップの保護成分が浸透しやすく、潤いある唇を保つ事が出来ます。
横に塗ることは畳などと同じで摩擦が強く、唇に刺激を与える原因になりますので、縦向きで優しく塗るようにしましょう。
リップクリームは使用期限が長く表示されていますが、雑菌が増殖しやすい為、半年ほどで変えるようにしましょう。長持ちをさせたい人は、塗り終わった後のリップクリームの先端を拭いたりして工夫をするようにしてみて下さい。
生活の乱れ
唇は食の影響も受けやすく、偏食など偏った食生活をすると唇の荒れ招いてしまいます。特にビタミンCやビタミンB群などの栄養素が足りていない証拠なので、今の食事で意識的に摂るようにしてみましょう。食事から摂るようにするか、難しいようであればサプリメントなどで補うようにしてみましょう。
- ビタミンBを多く含む食べ物
レバー、牡蠣、納豆、牛乳、うなぎ、豚肉 など
- ビタミンC
いちご、レモン、パプリカ、ゆず、柿、アセロラ など
飲み過ぎや食べ過ぎなどの胃腸に負荷がかかるような食生活も、唇の荒れを引き起こしてしまいます。胃は口と繋がりがある器官なので、胃腸が荒れる事によりその影響が唇にまで出てしまいます。唇に荒れや乾燥などの変化があった場合は、胃腸の調子を心配し、お腹に優しい食べ物をゆっくりと食べるようにしてみましょう。
そして、寒さによる血行不良や代謝の低下からも乾燥を招いているので、体の内側から冷えの対策を取るようにしてみましょう。体の芯から温まる食べ物や、軽い運動、そして湯船に浸かるなど血行不良を引き起こさない事も大切です。
そして、水分をあまりとっていない事も原因に挙げられます。体全体の水分量が不足してしまうと乾燥を招いてしまいます。寒いからと刺激の強いアツアツの飲み物を飲むなどは避け、常温や飲みやすい程度の温かい飲み物を選ぶようにし、こまめに水分補給をするようにしましょう。
口呼吸で乾燥を招く
ふとした時に口が開いていないか確認をしてみましょう。一人でいる時、移動中、何かに没頭している時など、意外にもカサカサ唇の人は口呼吸をしている癖があります。
寒い季節は特に風邪をひきやすく、鼻が詰まって苦しい方も多いかもしれませんが、口呼吸をする事はカサカサ唇を招くどころか、病気になりやすかったり、口臭や虫歯、そして、二重アゴまでも招いてしまいます。
口呼吸をする事によって唇に空気が触れると、その唇の水分を蒸発させてしまい、唇が乾燥しやすくなってしまいます。なるべく、鼻で呼吸をするようにし、睡眠中はマスクなどを使用して保湿するように対策してみましょう。
そして、湿らせる為に唇を舐めてしまう人も、逆に唇の水分を蒸発させてしまっています。そして、舐める事は摩擦まで招いてしまっています。唇を舐めてしまうと、唾液が蒸発すると同時にその唇の水分までも奪ってしまい、乾燥がさらに悪化してしまいますので、舐めてしまう癖がある方は十分に気を付けましょう。
カサカサ唇を招く原因は、このように何気無い日常生活に問題があるかもしれません。唇はとてもデリケートで他の皮膚とは少し構造が違います。炎症を起こした場合や、乾燥がなかなか治らない場合は、皮膚科を受診してみる事もおすすめします。
カサカサ唇の原因を知り、乾燥しやすい冬も、潤いあるぷるぷる唇を保てるように予防をしましょう。