こんにゃくはダイエットと美容に○
こんにゃくは、ダイエットに良し・美肌に良しの一石二鳥食材です。本記事では、こんにゃくの魅力を徹底解説します。毎食こんにゃく料理を食べたくなること間違いなし!
まず、こんにゃくのダイエット面での魅力からチェックしていきましょう。
こんにゃくはダイエット食材の王様
こんにゃくの90%以上は水分で出来ています。そのため、カロリーは非常に低く、100g当たり5kcal程度です。ダイエットの大敵である糖分や脂肪分は含まれません。また、近年話題の「グルテンフリー」食材でもあります。
グルテンとは小麦たんぱくのことで、健康意識が高まった昨今、パスタの代わりに白滝を使う人も。欧米でもこんにゃくが注目されています。
ぷるぷるした食感に加えて噛み応えがあるので、ダイエット中でも「食べた!」という満足感が得られるのも魅力です。
こんにゃくに含まれる美容成分って?
こんにゃくには、最強の保湿成分と言われるセラミドがたっぷり含まれています。セラミドは、乾燥肌・敏感肌・年齢肌と幅広い肌質の人に人気の美容成分。すでにセラミド配合化粧品を愛用している人も多いことでしょう。
セラミドは高い水分保持力があり、セラミドが失われた肌はバリア機能の低下やターンオーバーの乱れを引き起こします。乾燥・しわ・しみ・肌荒れなどのトラブルに慢性的に悩まされてしまうのです。
こんにゃくに含まれるセラミドとは
セラミドは大きく4種類あります。
- ヒト型セラミド ⇒ 肌に本来あるセラミドと同じ構造
- 天然セラミド ⇒ 馬などの脊髄から抽出される
- 植物性セラミド ⇒ 植物に含まれる
- 疑似セラミド ⇒ 石油から合成して作られる
こんにゃくの原料はこんにゃく芋なので、植物性セラミドである「グルコシルセラミド」が含まれています。植物性セラミドは米・小麦・とうもろこしにも含まれますが、こんにゃく芋の含有量は米の7倍以上です。
セラミドの経口摂取は有用なのか
美容成分が含まれる食材やサプリを摂取しても、「食べたら腸で消化される。成分が直接肌に届くわけではない。だから意味がない」という意見があります。
意味があるかどうか、医師の間でも意見が分かれると言われています。「それならこんにゃくを食べても無意味」なのでしょうか?
この点について、日本製粉が「グルコシルセラミドの経口摂取は、皮膚の保湿に有用」という研究結果を発表しました。この研究は、2006年日本油化学会オレオマテリアル賞を受賞しています。セラミドを経口摂取すると、腸で消化されますがセラミドの再合成を促すという意見もあります。
これらを踏まえると、セラミドの経口摂取は肌のうるおいに有用と言えそうです。
セラミドを意識するなら生芋こんにゃくを
こんにゃくと一口で言っても、黒っぽいノーマルこんにゃくから白滝まで種類はさまざま。その中でセラミドが多く含まれるのが「生芋こんにゃく」です。
日本製粉の研究では、摂取するセラミドが多いほうが肌のうるおいに効果的とされています。弾力あるうるおい肌を目指したい人は、買う前に「生芋」の表示があるか確認してくださいね。
便秘解消!肌荒れ・吹き出物に悩まない
こんにゃくはセラミド以外にも、食物繊維がたっぷりなので便秘解消効果が期待できます。便秘はダイエットにも美肌にも悪影響しかありません。
慢性的な便秘で肌荒れや吹き出物に悩まされている人は、ぜひ、こんにゃくを食事に取り入れてみてくださいね。
こんにゃくを食べるとき気をつけたいこと
こんにゃくは食べるときの注意点があります。食べ方を間違えると、重篤な状態に陥ったり、美肌から程遠いカサカサ肌になってしまいますよ。
食べ過ぎに注意する
こんにゃくの大量摂取(1日1kg以上)は、腸閉塞の原因になると言われています。こんにゃくをごはんの代わりにしたり、ヘルシーだからといって満腹になるまで食べ続けたりはNGです。
こんにゃくだけダイエットは×
こんにゃくには、ミネラルやビタミンをはじめとする体に必要な栄養素がほとんど入っていません。美しく健康的に痩せるには、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。また、肌のハリや弾力を司るコラーゲンを体の内側からつくるには、たんぱく質やビタミンが必要です。
体重が落ちるからと、こんにゃくばかり食べるダイエットは絶対にやめましょう。
こんにゃくで体の内側からキレイを目指そう
こんにゃくは、料理ではわき役になりがちな食材です。けれど、ダイエットや美容においては、主役級の食材と言えます。
化粧品やサプリに頼るだけでなく、こんにゃくを食べて身体の内側からキレイを目指しましょう。