【視覚】きちんと準備して座って食事する
時間のない朝や、残業終わりの夕食など、時間がないからとつい食事を適当に済ませがちになることもありますよね。
しかし、とりあえず食べなくてはと思って、キッチンで立ったまま食べたり、何か他のことをしながら食事したりするのはNGです。
視覚を意識した食事をとるには、きちんとご飯をテーブルに並べて、座って食事だけに集中することが大切です。自分が食べているものを見ながら食べることで、充分に食欲を満たしてくれます。
可能であれば、テーブルの上だけでなく、食事をする部屋自体の環境を整えるとより良いです。溜まった洗濯物はきちんとタンスに直して、部屋のほこりやゴミを掃除して、気持ちの良い環境で食事をすれば、満腹感を得ながらも、清々しい気持ちで食事をすることができます。
【臭覚】自炊で満足感UP
自分で料理を作ると、すでに食べる前に満腹感を感じたことありませんか?
満腹感を得るには、“匂い”も大切な要素のひとつです。おいしいご飯の香りを感じながら食事をすることによって、食べ過ぎを防止することができるのです。
そして、自分で料理を作ることは、臭覚を刺激するだけでなく、その“料理の手間”によって満足感を得ることもできます。なぜなら、人間の脳は料理をしているときから「食事モード」になるからです。
自炊は、自分で栄養をコントロールすることができるので体の健康のためにもよく、外食に比べればお金もかからないのでお得なことばかりなのです。
【聴覚】咀嚼音を感じながら食事する
咀嚼音には、満腹中枢を刺激するはたらきがあるといわれています。
にぎやかなお店や居酒屋で食事したり、テレビを見ながら食事をしていると、自分の咀嚼音を感じづらく、食べ過ぎに繋がってしまうのです。
外食時はどうしても人が多くて仕方ないかもしれませんが、家で食事するときはテレビを消して、食事だけに集中するようにしましょう。
いつも静かな環境で食事をしていても、咀嚼音を意識したことがない人もいるかと思いますが、そんな人も自分の咀嚼音を感じながら食事することを心がけてみてください。
【触覚】歯ごたえや舌触りを楽しめる食材を選ぶ
食感を感じられる食材を使ったものを食べることによって、食事の満足度が上がるといわれています。
ダイエット中だと、スープやゼリーなど食感の少ないものを選びがちですが、そんなときも歯ごたえや舌触りを楽しめる食材を取り入れるようにしてみてください。たとえば野菜を食べるなら、れんこんやごぼう、きゅうり、ブロッコリーなどがおすすめです。間食には、ナッツ類を選べばより満腹感を得られます。
歯ごたえがあるものを意識的に食べると、必然的に咀嚼回数も増えて、それも満腹感UPにより食べ過ぎ防止をすることができます。
【味覚】旨味のある料理を選ぶ
ただ味の濃いものや甘い物は、一時的に満足感を感じますが、中毒性があり、体がどんどんその食材を欲してしまう傾向にあります。
旨味とは、だしの味や、肉や魚の味で感じやすくなります。外食でも自炊でも、味付けよりも旨味にこだわった食事を選ぶことがポイントです。
和食であれば、だしを使った料理が多く、過剰な味付けをしていないので食材本来の旨味を感じることもできます。それに加えて、カロリーも低く栄養バランスもよいので、和食は非常におすすめです。
五感を意識した食事で、心身ともに満たされよう
いかがでしたか?
普段、五感を意識して食事をすることは中々ないと思いますが、それが食べ過ぎの原因に繋がってしまうのです。
食事には、体に栄養を与えるため、空腹を満たすためという役割だけでなく、幸福感や食事の楽しさを感じる作用もあります。それらを存分に発揮するためにも、五感を意識した食事を心がけてみてください。
おいしさや楽しさを感じながら、体の調子も整えることができて、食事を何倍も楽しめるようになりますよ!