ハンドクリームは、乾燥の季節に手放せないアイテムの1つですよね。なかでも「尿素」配合のハンドクリームは、高い保湿効果で乾燥した手肌をケアしてくれる人気アイテム。
しかし「尿素ってどんな成分?」「尿素にはどんな効果があるの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、冬の定番成分「尿素」について詳しく解説します。
尿素配合のおすすめアイテムも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
尿素とは?
尿素というと、成分名に「尿」という漢字が入っているので、何となく抵抗感を持っている人もいるかもしれません。
確かに尿素は人の尿に含まれる成分の1つですが、化粧品に配合されている尿素は科学的に合成されたものであり、人の尿とは直接的な関係はありません。
尿素は、人の肌の天然保湿因子(肌にもともとある保湿成分)を構成する主要成分の1つでもあり、肌の水分をキープする役割があります。
また、化粧品だけではなく、医薬部外品や医薬品の配合成分としても使用されている成分です。
尿素の効果
天然保湿因子の1つである尿素の、主な効果は「保湿」です。
尿素は、水になじみやすい性質があり、水分を引き寄せて抱え込む働きがあります。尿素が引き寄せた水分が、皮脂と混ざり合うことで肌のバリア機能(乾燥や刺激から肌を守る機能)をサポートする効果も期待できます。
また、硬くなった角質を柔らかくする働きも期待できるため、乾燥してゴワゴワ、ガサガサになってしまった手肌も、しっとりやわらかく整えてくれる優秀な保湿成分です。
<尿素はこんな肌悩みにおすすめ>
・手指の乾燥
・手足の粉ふき
・ひじ、ひざ、かかとのゴワゴワ
・乾燥による肌のくすみ
尿素配合クリームの選び方
ドラッグストアで尿素配合クリームを探していると「尿素10%配合」や「尿素20%配合」と記載された製品を見かけますよね。
どれくらいの配合量の製品がいいのかわからず、悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。
実は、市販の尿素配合クリームには「化粧品」のほかに「医薬部外品」「医薬品」などがあります。
それぞれ、尿素の配合量や効果が異なるため、尿素配合クリームを選ぶ際は、製品の種類にも注目しましょう。
初めて尿素配合クリームを使う場合
初めて尿素配合クリームを使用する際は、尿素の配合量が10%以下の化粧品や医薬部外品を選ぶといいでしょう。
尿素は保湿効果の高い成分ですが、配合量が多くなると、肌質や肌状態によっては刺激を感じる可能性もあります。そのため、初めて使用する際は、なるべく配合量が少ない製品からトライするのがおすすめです。
肌の乾燥をケアしたい場合も、まずは尿素の配合量が10%以下の製品から試してみましょう。
ひどい手荒れを改善したい場合
乾燥による手荒れがひどい場合や、ひじ・ひざ・かかとなどがコチコチに硬くなっている場合は、肌荒れ改善効果のある医薬品を検討してみましょう。
医薬品の場合、尿素の配合量は20%以下となるため、化粧品や医薬部外品よりも配合濃度が高いのが一般的です。
ただし、尿素配合の医薬品は、使用方法や使用できる年齢などに制限があるため、必ず使う前に使用上の注意を確認しましょう。
ドラッグストアで薬剤師に相談してみるのもおすすめです。
尿素配合クリームおすすめ3選
ここからは、気になる手肌の乾燥をケアする尿素配合クリームおすすめ3選を紹介します。
尿素配合クリーム初心者さんでもトライしやすい配合量10%以下の製品をピックアップしましたので、ぜひ、自分の肌悩みに合う製品をチェックしてみてくださいね。
薬用ハンドクリームUR(医薬部外品)
手や指先の乾燥、肌荒れを防ぐ尿素配合の薬用ハンドクリームです。
有効成分として、尿素のほかにビタミンE誘導体やグリチルリチン酸塩が配合されており、しっとりなめらかな肌に導きます。
たっぷり大容量のジャータイプと、使いやすいチューブタイプが展開されているので、お好みに合わせて選べるのもうれしいポイントですね。
出典:薬用ハンドクリームUR
ジャータイプ
・内容量:120g
・価格:902円(税込)
出典:薬用ハンドクリームUR
チューブタイプ
・内容量:43g
・価格:330円(税込)
アトリックス ビューティーチャージ プレミアム ふっくら美肌(医薬部外品)
乾燥による手のごわつきにアプローチする薬用ハンドクリームです。
有効成分として、尿素とグリチルレチン酸ステアリルを配合。保湿成分サクラモイスチャーR(サクラ葉抽出液、DL-PCA・Na液、グリシン、グリセリン)も配合されており、気になる手荒れを予防して、ふっくらとキメの整った状態に導きます。
出典:アトリックス
・内容量:60g
・価格:オープン価格
尿素10%クリーム(指定医薬部外品)
乾燥や肌荒れが気になる手肌やひじ、ひざ、かかとに使える尿素10%配合のクリームです。硬くなった皮膚をやわらかく整え、うるおいを与え、肌荒れをケアします。
たっぷり大容量のジャータイプと、使いやすいチューブタイプがあります。
出典:尿素10%クリーム
ジャータイプ
・内容量:100g
・価格:オープン価格
出典:尿素10%クリーム
チューブタイプ
・内容量:60g
・価格:オープン価格
今回は、乾燥肌をケアする保湿成分「尿素」の働きや効果について、詳しく紹介しました。
肌のうるおいをキープして、乾燥で硬くなりがちな手肌をやわらかく整えてくれる尿素。まずは、尿素配合の薬用クリームなどからトライしてみるのがおすすめです。
尿素配合製品を上手に活用して、冬の乾燥肌も上手にケアしましょう!