今年は例年に比べ「花粉が多い」といわれている日本。お花見シーズン到来を目前として、やっぱり気になるのは「花粉症」ではないでしょうか?
今年の花粉の量は「異常」とされているほど多く、なにを隠そう私も「今年から花粉症デビュー」しちゃったひとりなんです!
そこで今回は、辛い花粉症症状の緩和に役立つ「アロマ精油」や効果的な使用方法をお伝えします◎
数年前に取得した「アロマテラピー検定1級」の資格を活かし、アロマ初心者さんでも簡単にできちゃう花粉症対策を一挙にご紹介♡
花粉症の症状
例年に比べて「異常」といわれている、今年の花粉量。花粉症の症状はさまざまですが、人によっては「目だけに症状が現れる」「鼻だけ辛い」「目も鼻も耳も全部!」などというパターンも!
以下に花粉症の代表的な症状をご紹介しますので、自分の症状と照らし合わせてみてくださいね。
・鼻が詰まる
・透明でサラサラした鼻水がでる
・鼻の奥がかゆい
・くしゃみが連続してでる
・発熱
・目がかゆい
・目が充血する
・涙が止まらない
・集中力の欠如
・眠気やだるさ
このように花粉症の症状はたくさんありますが、「くしゃみ・鼻水・鼻詰まり・目のかゆみ」は花粉症の4大症状といわれているほど!
花粉症症状の特徴は、「発作のように連続して起こるくしゃみ」「毎年同じ時期に症状がでる」「水のような質感の鼻水」などで、かゆみや不快感も強いので「もしかして花粉症かも……」と気付きやすいはずです。
花粉症におすすめのアロマオイル
花粉によるさまざまな反応は、スギやヒノキ科の花粉が原因で起こる「アレルギー反応」ということは広く知られていますよね。
ここでは、そんな花粉によるアレルギー反応を緩和したり、免疫力を向上させて「アレルギー反応が起こりにくくする」といった花粉症にぴったりのアロマ精油をご紹介します◎
ユーカリ
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「花粉症対策といえばこの精油!」といわれるほど、花粉症の諸症状に効果を発揮してくれるのが「ユーカリ」というアロマオイル。
コアラの主食としても有名なユーカリは、有用植物として40種類以上の成分が配合されているんです!
・風邪や花粉症症状を和らげる
・免疫力を高め、感染症を予防する
・イライラした気分を鎮める
・オイリーヘアやフケを改善する
このように、ユーカリ独特の「スッキリ」とした香りは、呼吸器系の疾患緩和に最適◎
また、「ユーカリ」と一言でいっても、一般的に入手しやすい「グロブルス種」、呼吸器系の不調を和らげる「ディベス種」、刺激の少ない「ラジアタ種」、筋肉痛を和らげ防虫剤のある「シトリオドラ種」の4種類が存在します。
それぞれに特化した作用がありますが、どのユーカリもミント系の清涼感のある香りが特徴的!
そして私のお気に入りは、シトリオドラ種の「ユーカリレモン」という精油。花粉による鼻詰まりや鼻の不快感をしっかり改善してくれつつ、ほんのり甘いレモンの香りに癒されますよ♡
蚊よけにもなっちゃう使い勝手のいい精油は、家庭に1本常備しておいて損はありません!
ラベンサラ
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ラベンサラという精油はあまり知られていませんが、ラベンダー精油のように用途が広く「無人島に1つだけ持って行くとしたらラベンサラしかない!」というアロマセラピストもいるほど万能なアロマ精油です!
ラベンサラの原産地であるマダガスカルでは、腹痛や咳などの症状に古くから利用されてきた歴史もあるほど。
「呼吸器系の痛みや炎症を和らげる」「免疫力を高め感染症を予防する」「集中力を高める」「安眠を促す」といった効果が期待できるラベンサラの働きは、花粉症症状でお悩みの人に最適です◎
ティーツリー
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ユーカリと同じく、オーストラリアが原産地の「ティーツリー」は、ツーンとした清涼感ある香りが特徴的な精油です。
ティーツリーの働きには「気管支系の痛みや炎症を和らげる」「去痰作用」「抗ウイルス作用」などが期待できるため、花粉症による症状が喉に現れている人におすすめ♪
オーストラリアの薬局やスーパーにはティーツリーの精油やクリームなどが多く置かれていて、「救急箱にはティーツリー精油が常備してある」という家庭が大半なんですよ◎
ペパーミント
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ペパーミントもユーカリやティーツリーと同じく、爽やかなスッキリとした香りで古くから親しまれています。
ペパーミントには呼吸器系の痛みを和らげる他にも「頭痛を和らげる」「歯痛を和らげる」といった効果が期待できるので、花粉症症状が頭痛として現れている人にもおすすめの精油です!
カユプテ
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ティーツリーに近いスッキリとした香りを持つカユプテは、ティーツリーよりもマイルドな香りが親しまれやすいフトモモ科の精油。
「咳」「喉の痛み」「気管支炎の症状」を和らげる働きが期待できるため、花粉症症状が喉や気管支に現れている人に最適です◎
香りもマイルドなので、「ティーツリーの香りが苦手……」という人は、ぜひカユプテを試してみてくださいね!
これら花粉症症状緩和に役立つ精油は、単品で使用してもいいですが「複数の精油をブレンドする」ことで、さらに効率よく花粉症症状を沈静化&予防してくれるでしょう。
アロマオイルの使用方法
花粉症に効果的なアロマオイルをご紹介してきましたが、1番肝心なのは「正しく使用すること」です。
ここでは、アロマテラピー初心者さんにも実践しやすい、花粉症対策に効果てきめんの使用方法をご紹介します♡
ディフューザーを使用した芳香浴
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アロマオイルに含まれる芳香成分を空気中に拡散させることで、成分が肺の粘膜や鼻の粘膜から血管をとおって体内に吸収されます。
吸入法は「芳香浴」とも呼ばれ、主にアロマディフューザーを使用して芳香成分を空気中に拡散させるもの。ただし成分が空気中に拡散されるまでにある程度の時間を要するので、「今すぐ症状を緩和させたい」場合には不向きとなるケースも。
「芳香浴で花粉症対策をしたい!」「就寝中にアロマの香りに包まれたい!」という人は、ぜひディフューザーをGETしましょう♪
マグカップで吸入する
ディフューザーを使用した芳香浴は花粉症予防や長期的にみる症状緩和に役立ちますが、「今すぐ鼻詰まりを解消させたい!」というときには、芳香成分をダイレクトに吸入できるマグカップでの吸入がおすすめ!
マグカップに熱湯を注ぎ、その中に好みの精油を数滴たらします。すると熱湯の蒸気とともに芳香成分が立ち上るので、ゆっくり深呼吸をしながら吸入しましょう。
胸元にアロマクリームを塗布する
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香りは「下から上へ」登っていく性質があります。これを利用して、胸元にアロマ精油をブレンドしたクリームを塗ってみてはいかがでしょうか?
呼吸器系の疾患緩和に役立つ精油の成分が、ダイレクトに喉や鼻に届いてくれますよ!
アロマクリームは上記画像のような市販品もありますが、「精油+ミツロウ+ホホバオイル」があれば簡単に手作りすることも可能です◎
精油の瓶から直接匂いを嗅ぐ
こちら、「ディフューザーもない」「マグカップも面倒!」というときに、私がよく行う方法です。
その名も「直嗅ぎ」(笑)!
精油がなぜ花粉症症状を緩和させてくれるのかというと、それは「精油に含まれる芳香成分が体内に吸収されること」に他なりません。
ということは、ディフューザーやマグカップを使用しなくても「芳香成分を匂うことさえできればOK」というのが私的な結論!
実際、花粉症で急に鼻が詰まったときは、いつもこの「直嗅ぎ方法」でスッキリすることができています◎
おそるべし、天然の力!!
ただし、精油が肌についてしまうと「肌荒れ」「肌刺激」につながってしまう場合もあるので、鼻と瓶の距離はある程度確保してくださいね。
天然アロマ精油のパワーで辛〜い花粉症症状を撃退!
いかがでしたか?
病院へ行って薬を処方してもらわなくても、軽度の花粉症なら自然の力を借りて緩和させることも十分可能なんです♡
ただ、アロマ精油の種類によっては「高血圧の人には使えない」「妊婦は使用できない」「肌への刺激が強い」というものもあるので、使用する前に必ず詳細の確認を怠らないようにしましょう!
参考:タケダ健康サイト、『アロマテラピー図鑑』/佐々木薫/主婦の友社