彼と一緒にいるとイライラする。どっちつかずな態度に不満がつのる……。そんな経験ありませんか? 実はそれは、「愛情ホルモン」の分泌が足りてないからかもしれません。
先日放送されたNHKスペシャル「ニッポンの家族が非常事態!?第2集 妻が夫にキレる本当のワケ」では、夫婦のすれ違いを題材に、「オキシトシン」という愛情ホルモンの存在が明らかになりました。
このホルモンをうまいこと活用すればラブラブなあの頃に戻り、しかもその関係を維持することができるやもしれません……。
そもそも男性・女性ホルモンってなに?
狩猟をして獲物をとり、競争を勝ち抜く勇ましさが必要とされた男性。一方、危険を察知し、自分や子どもを守る必要があった女性。昔から男女には生きやすくするための本能のようなものが宿っていたという説が一般的ですよね。
そしてそこにはホルモンの働きが関係していたといわれています。人に愛情を感じるオキシトシンという女性ホルモンは子に愛情をそそぐため主に女性に、競争社会で勝ち抜くための意欲やチャレンジ精神を促すテストステロンという男性ホルモンは主に男性に多く分泌されると考えられてきました。
でも社会で活躍する女性が増えた今、このホルモンの数値が男女で逆転する現象が起きているといいます。
「男より男性ホルモンが多い女性」の活躍する時代!
番組では海外の企業を相手にばりばり働く妻と、働きながら子どものお弁当をつくる家庭的な夫が紹介されていました。やさしく物腰やわらかな夫にかける妻の言葉は、なんとなくトゲトゲしい……。
この夫婦のテストステロンの数値を調べたところ、妻のテストステロンは夫の数倍もあったことが判明! このような逆転現象が起きている男女は少なくないようです。
女性が働く機会が増えたことで競争社会に勝つため、男性ホルモンの分泌が増えた可能性がありますが、テストステロンは共感力や相手を思いやる気持ちを低下させる働きがあるのが困ったところ。これのせいで、相手に対するやさしい気持ちを持ちにくくなっていることが考えられます。
しかし現状、男性ホルモンの分泌をおさえるのは難しい。ならば「その人とずっと一緒にいたい」「この人を愛している」と感じさせる愛情ホルモン(オキシトシン)の分泌を、今よりもっと増やせばいいのではないでしょうか。
結論!愛情ホルモンに頼り切ってみる!
オキシトシンは「相手に愛情を感じさせる」ことが得意。ならばこの際、パートナーに対するネガティブな感情はこのホルモンにまるっと解消してもらおうではありませんか!
オキシトシンを分泌させる具体的な行動は「体をお互いの方向に向け、見つめ合い、手をつないで話す」あるいは「時間制限などをつくり、2人で協力して料理をする」ことなんだそう。
共通するのは「相手が自分と向き合っていると実感できる」「肯定的な気分でいられる」ことでしょうか。こうした行動により愛情ホルモンが分泌され、自然とイライラがおさまって、相手に深い愛情を感じられるそう。
また、ホルモン分泌を促す行動を繰り返すとどんどん分泌しやすい体になるので、相手への思いやりと愛情の「継続」にもつながります。そんなことで……? と思うかもしれませんが、ちょっと気恥ずかしくても、やったことがなくてもこの機会に意識してやってみてはいかがでしょう。
「なんでこの人といると、こんなにイライラするんだろう」そんなお悩みをお持ちのかたは、愛情ホルモンに解決をお任せしてみるのも、ひとつの方法かもしれませんね。
参考:「ニッポンの家族が非常事態!?第2集 妻が夫にキレる本当のワケ」