年齢を重ねて気になるようになる肌トラブルと言えば、毛穴開きも、その一つ。
小鼻周りの黒ずみ毛穴が気になって、角栓ケアをしたことがある方もいると思いますが、35歳を過ぎると同じ毛穴トラブルでも、ちょっと状況が変わってきます。
顔全体には20万個もの毛穴があると言われており、毛穴が開くと肌の印象が大きく変わってしまうこともあります。鏡に映る顔がぱっとしないのは、毛穴開きが原因かもしれません。イチゴ鼻を気にして角栓パックに励んだことが、なんだか懐かしいくらいです。
そんな、年齢による毛穴開きを改善してくれる食事があるとしたら、試したいとは思いませんか?
タイプ別毛穴が開く原因って?
ひとくちに、毛穴開きといっても、タイプはさまざま。20代までは、肌がオイリーになることで、皮脂が毛穴に詰まって酸化したり、ニキビができたりする毛穴トラブルが多かったと思いますが、30代からの毛穴問題はもっと複雑です。
30代から始まりやすい毛穴開きは、次の2つ。
たるみ毛穴
たるみ毛穴の原因は、肌の真皮層の劣化と乾燥が関係しています。真皮層には、コラーゲンやエラスチンなどの肌の保水と弾力を支える組織がありますが、紫外線などのダメージを長年受けると、組織が破壊されて肌がたるみやすくなります。
肌がたるむと、表皮が下に引っ張られて毛穴が楕円状に広がりやすくなるので、その結果、毛穴が開いたように見えてしまいます。
帯状毛穴
たるみ毛穴が悪化してしまった状態が帯状毛穴です。毛穴同士がつながってシワのような状態になるため目立ちやすく、肌がぐっと老けた印象になります。
毛穴開きに良い食べ物
加齢による毛穴トラブル対策には、潤い補給がポイントになります。化粧品での保湿ケアに加えて、体の内側からも潤い成分を補給することが重要です。
潤い補給におすすめしたいのが、コラーゲンやビタミンCを含む食品を摂ることです。コラーゲンはそのまま摂っても、体には吸収されにくいのですが、ビタミンCと一緒に摂ることで吸収力が高まります。
コラーゲンを含む食品
鶏肉(皮、手羽先、軟骨)、豚肉、牛スジ、うなぎ、カレイ、エビ、くらげ、ゼラチンなど
ビタミンCを含む食品
赤ピーマン、ゆず、アセロラ、パセリ、レモン、柿、キウイ、モロヘイヤ、いちご、ブロッコリーなど
一方、アルコールやファーストフード、油っぽい食事やお菓子などは、肌の老化を進めて毛穴の開きを大きくしやすいので、摂り過ぎには気をつけましょう。
毛穴が体の重要なサインになるワケ
少し無理をしても、体も肌も調子が良かったのは、昔のこと。30代からは、体はもちろん肌も食事が作ることを覚えておきましょう。
30代からの肌は、健康をうつす鏡です。その意味では、毛穴開きも体からの重要なサインともとれます。
肌も体も健康美人になるために、まずは毛穴レスを目指してみませんか。
参考:『医師が教える正しいスキンケア大全』/宝島社、山田養蜂場の気になる健康情報