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ウェブブラウザだけでVRゲーム!WebVRに注目すべき理由


A-BlastはWebVRで動作する

A-BlastはWebVRで動作する


VRが広まるきっかけとして、やはり一般ユーザが遊びたいと思うようなVRゲームの力は強い。パソコンやスマートフォンのような電子機器も、ゲームを遊びたいゲーマーが早期に導入してきた歴史がある。


Amir-Esmaeil Bozorgzadehは、最近世界最大のWebVRハッカソンを開催したVirtuleapの創設者だ。彼によれば、VR技術を根付かせるのはゲームだ。中でもWebVRで動作するゲームは、VRがメジャーな存在になるために大きな役割を果たすという。


Bozorgzadehの意見は、Venture Beatに掲載された。


VR技術を一般化する


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ゲームの魅力


HTC Vive、Oculus Rift、そしてSony PSVR。現時点でこうしたハイエンドVRヘッドセットを購入しているユーザは、VRゲームを目的にしていることが多いはずだ。過去にアメリカで行われたアンケートでは、VRヘッドセット利用者の63%がVRゲームをしていると答えている。


同じアンケートの結果からは、映像コンテンツの視聴にVRヘッドセットを使っているユーザも多いことが伺える。アンケートでは短編映像(YouTubeなど?)、映画、テレビ番組と選択肢が別れているので単純にVRゲームと比較することはできないが、「VR動画」というくくりで見ればVRゲームと同程度のユーザがいるのではないだろうか。


VRゲームとVR動画がユーザをVRに惹き付ける二本の柱となっているようだ。


VR×○○の成長


もう一つ成長してきているのがVRでのe-sports視聴だ。e-sports自体が世界的に人気を集めつつある分野であり、日本でも少しずつ知名度が上がってきた。世界的プレイヤーの動きを間近で見たり、大会の中継を行ったりと、VRとの相性も良いと考えられている。


VR×e-sportsは、VRコンテンツの中でも今後大きく成長すると考えられるジャンルの一つだ。


ここで、BozorgzadehがVR技術の普及におけるスイートスポットだと主張するWebVRが登場する。WebVRは、ウェブとVRが交わるポイントだ。


JavaScriptのAPIであるWebVRは、ウェブブラウザ上でVR体験ができるようにしてくれる。WebVRにおけるVRゲームは、最もユーザを惹き付けるものだという。


高解像度だけがVRか?


VRに高い解像度や、現実と間違うようなリアリティを求めるのは間違いではない。やはりバーチャル「リアリティ」と言えるだけのリアルさは魅力だ。


問題になるのはリアリティがリプレイ性に結びついていないことだ。リアルで美しいVRコンテンツであっても、そのほとんどはユーザに一度か、あるいは数回遊ばれただけで終わってしまう。何度も遊びたい、見たいと思わせられていないのだ。


実際、驚くほどリアルなコンテンツもある。VRコンテンツではなく、それを実行するプラットフォームやハードウェアの側に問題があるというのが彼の意見だ。


リアルさ以上に、利用しやすいことがVRの普及には大切だ。だからこそ、ここ数ヶ月でGoogle、Oculus、サムスン、マイクロソフト、Mozillaが開発する多くのブラウザがWebVRに対応するようになっている。


Firefox Nightly、Chromium、サムスンのインターネットブラウザ、Microsoft Edgeといったブラウザには全画面モードがあり、ウェブベースの没入体験を積極的に進めていると言えるだろう。


WebVRの強み


VRデバイスのピラミッド

専用デバイス以外でもコンテンツを閲覧できる


BozorgzadehがWebVRを推すのは、彼がVirtuleapの創設者だから、という理由だけではない。WebVRには、リアリティを追求するVRプラットフォームにはない利点が存在している。


ヘッドセット不要


おそらくWebVR最大の強みとなるのが、専用のVRデバイスを必要としないことだ。WebVRゲームをプレイするのに、ヘッドセットは必要ない。スマートフォンを空中で動かしたり、マウスでドラッグしたりすればVRコンテンツを操作できる。


この性質のおかげで、WebVRで作られたゲームやVRコンテンツは世界中に何十億というユーザを抱えていることになる。PCやスマートフォンといったデバイスを持つ全てのユーザが、そのコンテンツを利用する可能性がある。


プログレッシブ・エンハンスメント戦略


WebVRコンテンツを一度作成すれば、スマートフォンを使用するヘッドセットでも、単にスマートフォンを固定するだけのゴーグルでも、パソコンやスマートフォンのディスプレイでも閲覧できる。


コンテンツを利用するユーザにとっても、作成するデベロッパーにとっても、自分の技術や環境に合った体験のレベルを選ぶことが可能となっている。そのため、VRコンテンツ作成のハードルは他のプラットフォームに比べて低い。


また、WebVRはTwitterやFacebook、あるいは一般的なウェブサイトへの埋め込みが簡単に行える。この性質はWebVRコンテンツの拡散に寄与するだろう。


 


VRコンテンツを作りやすい上に、拡散しやすく、多くの潜在的なユーザがいる(と主張される)WebVR。こうした性質は、VRゲームを作りたいと考えるインディーズスタジオにピッタリと言えそうだ。


画質の面ではハイエンドVRプラットフォームでの体験に及ばないが、アイデアを素早く形にすることを重視するデベロッパーにとって挑戦しがいのあるプラットフォームである。


ユーザにとっても、WebVRならば新しいデバイスを購入せずにVR技術を体験できる。いきなり本格的なシステムを構築するのではなく、ブラウザでちょっとゲームをするところからVRに触れてみるのも良いのではないだろうか。


 


参照元サイト名:Venture Beat

URL:https://venturebeat.com/2017/05/06/webvr-gaming-is-virtual-realitys-sweet-spot/


参照元サイト名:UnBoring.net

URL:https://unboring.net/workflows/progressive-enhancement/


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