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飲食店だってVR!活用事例を紹介!プロモーションから体験を向上させるサービスまで


仮想の世界を現実同然に感じさせる技術、「VR」。


しかし、現在普及している技術で再現できるのは主に「見た目」と「音」。


今年に入ってようやく、「触った感触」が商品化されつつある…という状況だ。


このため、現時点の「VR」では「食品を食べること」を再現するのは難しい


でもそんな中、飲食店においてもVR活用は進んでいる。


飲食店は、一体どのような形でVRを活用しているのか?


この記事では飲食店におけるVR活用をご紹介したい。


 


売っているのは食品ではなく体験?飲食ビジネスとは


VR 飲食ビジネス

飲食ビジネスと一言でいっても、小売店で食品そのものを販売するタイプのものから、店舗周辺に出前で届けるタイプのもの、通販を使ったいわゆる「お取り寄せ」タイプ、そして店舗に来店してもらって食事してもらうレストランタイプのものまでさまざまなものがある。


その中で、この記事で取り上げる飲食ビジネスは、お客さんが来店して食事を楽しむレストランタイプのもの


レストランタイプの飲食ビジネスでは、提供するメニューの味や値段だけでなく、サービスやお店の雰囲気、利用した時の体験など、総合的な価値が要求される


総合的な価値が要求されるからこそ、VR技術が価値の向上に貢献できる部分が存在している


 


360°パノラマ画面によって施設の魅力を訴求できる!ぐるっとVIEW



「ぐるっとVIEW」は、Google Map のストリートビューのように、360°パノラマ画面によって施設を紹介することができるというサービス。


「ぐるっとVIEW」がWEBに掲載可能な360°パノラマ画面の制作を代行。


飲食店だけでなく、ホテルなどの商業施設のパノラマ画面作成も請け負っているようだ。


照明や調度品のたたずまい、窓から見える夜景など、「お店の中の雰囲気こそが強み」という飲食店は少なくない。


これまでも雑誌やWEBなどで、お店の中の雰囲気を写真で見せることはできたが、360°パノラマ画面なら、写真とは段違いの臨場感を持たせることが可能だ。


「こんな雰囲気で食事で来たらいいな」というモチベーションをより一層喚起できるようになるため、来店促進に繋げることができる


 


飲食店に特化した機能を持つパノラマ画像サービス!ZENKEI360 飲食店プラン



「ZENKEI360 飲食店プラン」は、「ぐるっとVIEW」と同様、360°パノラマ画面によって施設を紹介することができるというサービス。


ただ飲食店に特化しており、パノラマ画面内にメニューや料理などの画像を表示することが可能。


店舗内の景色や雰囲気を感じてもらうのと同時に、「こんなメニュはいかが?」という提案も行うことができる


また、「ウォークスルー機能」という、パノラマ画像を繋いで、疑似的に店舗内を移動可能にする機能を搭載している。


初めて訪れる飲食店では、お手洗いの場所や会計の場所などがわからず、デートや接待などに使うのは不安…という人も多い。


しかし「ウォークスルー機能」があれば、そんな新規のお客さんの心理的ハードルをグッと引き下げることが可能だ。


 


待ち時間を楽しい時間に変える!「ルクサ Taste in visual Dinner ~ちょっと不思議な体験レストラン~」




来店促進のためのプロモーションではなく、お客さんへのサービスとしてARを活用したのが株式会社ルクサの「ルクサ Taste in visual Dinner ~ちょっと不思議な体験レストラン~」


ファーストフード店やファミリーレストランであれば、料理提供までの待ち時間、スマホを見て過ごす…というのもアリだろう。


しかし、ちょっと気取ったレストランでの食事ともなると、さすがにそうはいかない。


そこで、「ルクサ Taste in visual Dinner ~ちょっと不思議な体験レストラン~」は、テーブルの上に移動式のプロジェクション装置を設置。食事が来るまでの間、AR映像を楽しめるようにした


ARによって、実際にテーブルの上にキャラクターが存在しているかのように見えるだけでも楽しいが、さらにインタラクティブ性も付加。


指で映像に触れることで展開が変化するため、待ち時間も苦にならない…というコンテンツ。


スマホやVRヘッドセットのように、それぞれが個別の画面を眺めるのではなく、テーブルのみんなが映像体験を共有できるため、コミュニケーションのきっかけにもなる


レストランでの体験をより向上させるサービスだ。


 


継続利用のための接点作りが狙えそう!マクドナルド「Happy Goggle」




スウェーデンのマクドナルドが2016年に実施した「Happy Goggle」は、オモチャ付きのセットメニュー「Happy Meal」(日本における「ハッピーセット」)の一環で、VRゴーグルと対応コンテンツを配布するというもの。


「Happy Meal」の箱を切り取って組み立てると、レンズ付きの紙製VRゴーグルになるというもので、子どもたちにアナログな工作の楽しさと、VRという最先端デジタルの楽しさを与えるものになっている。


VRコンテンツは、「Slope Stars」というスキーをテーマにしたVRゲーム。


この事例はネガティブな見方をすれば、オマケで子どもの気を引いている…というだけの単純な事例に見えてしまう。


しかし、マクドナルドのようにしっかりとした世界観を持つ飲食店であれば、VRゴーグルとVRコンテンツを提供することで、来店時以降も継続的にお店の世界観を訴求し続けることが可能だ。


飲食店がリピーターを獲得するためには、定期的に「またお店に行こう」と思ってもらわなければならない。


そのために、VRゴーグルとVRコンテンツをセットで配布し、継続的な接点とするのは悪くない手法ではないだろうか。


 


VRによって飲食ビジネスはとエンターテインメントビジネスが接近する?


筆者は以前、フジテレビが企画した「ルナ・レガーロ」というサーカス&レストランのイベントを体験したことがある。


書いた通り、食事を楽しみつつ屋内サーカスを鑑賞する…というものなのだが、食事提供の前に必ず「どんな食材で」「どうレシピを工夫して」「どんな技法を駆使したか」が映像で紹介された。


今から食べる料理を映像で紹介されているだけのこと…なのだが、期待感が煽られ、やけに食事が美味しく感じられたのを覚えている(本当に美味かっただけかもしれないけど)。


今回紹介した事例によって今後は、レストラン来店前にVRでお店のムードを事前体験し、お店では待ち時間にVRコンテンツを楽しみ、来店後は「Happy Goggle」のようにお店の世界観に応じたVRコンテンツが楽しめる…といった形になるかもしれない。


もしそうなったら、飲食ビジネスは、エンターテインメントビジネスとより接近することになるだろう。


モノが食べ物なので、エンターテインメントビジネスと接近することに違和感を覚える人もいるかもしれないが、「ルナ・レガーロ」の記憶からすると、エンターテインメントによって料理はより美味しくなるはず!


より美味しく楽しい思いができるなら、是非もっとVRの導入が進んでほしい!


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