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ナイアンティックCEO、「VR廃人」出現への懸念を表明


海外メディアVRFocusは、2017年4月6日の記事において、ナイアンティックCEOのVRに関する発言を報じた。


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同メディアは、2017年3月7日と8日にイギリス・ロンドンで開催されたMixed Reality Summitにおいて、ナイアンティックCEOのJohn HankeがVRに関して発言した内容を報じたGamesIndustry.bizの記事を転載した。


Mixed Reality Summitの壇上において、同氏はVRとARに関して、以下のように発言した。


私がVRに関して懸念していることは、VRがよく出来過ぎているために、ヒトがVRであまりにも多くの時間を費やしてしまうことです。


私は、息子がMinecraftに夢中なことにとても心配しています。というのも、Minecraftが悪いゲームだからではなく、良過ぎるゲームだからです。


ヒトはカラダを動かすことでより幸せになるという研究がすでに多数あります。そして、とりわけ屋外での、もっと言えば自然のなかでの運動が、ヒトに幸福感をもたらすのです。翻って、もしヒトが小説「ゲームウォーズ」のようにVR世界に逃避して、多くの時間を費やすようになったとしたら、それはもはや社会的な問題になると思われます。


…対してARには、ヒトにポジティブなインパクトをもたらす多くの可能性があります。


実際、「ポケモンGO」が健康によい影響を与えたという研究がありますし、「ポケモンGO」で証明されたARの効用は、ほかのARゲームにも応用可能です。


こうしたARゲームは、ヒトをより良く世界と関わらすことができます。例えば、子供をもつ親は、ARゲームをきっかけとして子供を外に連れ出して、一緒に遊ぶことができるでしょう。こうしたヒトをポジティブな行動に向かわせることこそが、私の考えるARの良さです。


同氏の発言で言及されている小説「ゲームウォーズ(原題:Ready Player One)」とは、エネルギーが枯渇した架空の近未来の世界において、人々が現実逃避のために「OASIS」と呼ばれるVR世界に没入している、という世界観のSF小説である。


同氏のVRに関する懸念は、一言で言えば「VR廃人」が現れることへの懸念であろう。こうしたVR廃人の出現が懸念されるのも、同氏が指摘しているように、VRがつまらないからではなく、むしろヒトを夢中に没入させてしまうほどに進化してしまう可能性があるからである。


もっとも、同氏が賛美するARにも全く問題がないわけではない。周知のように、「ポケモンGO」が原因となった交通事故が発生していることも、疑いようのない事実なのである。


VR・ARに限らず、新しいテクノロジーには必ず良い面と悪い面の両側面が備わっているのが、世の常である。


重要なのは、VR・ARの悪い面から目を背けるのではなく、その悪い面を直視して対処法を学び、「VR・ARを飼い馴らす」ことではなかろうか。


ナイアンティックCEOのVRに関する発言を報じたVRFocusの記事

https://www.vrfocus.com/2017/04/niantic-ceo-suggests-vr-could-be-a-problem-for-society/


上記記事のソースとなったGamesIndustry.bizの記事

http://www.gamesindustry.biz/articles/2017-04-04-john-hanke-vr-is-too-good-could-be-a-problem-for-society


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