海外メディアVRScoutは、2017年4月4日の記事において、VIVE Trackerを使って気球ゲームを開発した動画を紹介した。
VIVE Trackerは、今年はじめに登場して以来、実に様々な応用例が報告されている。同メディアは、そんなVIVE Trackerの応用例のなかでも、極めて「独創的な」事例を紹介している。
ユーチューバーのiBrewsは、VIVE Trackerを使って気球を弓矢で撃ち落とすゲームを開発した。「気球を弓矢で撃ち落とす」というゲーム・コンセプト自体は、全くもって他愛のないものである。このゲームの独創性は、その開発過程にある。
VR空間内での気球の挙動を再現するにあたり、同氏はフクロにいれたVIVE Trackerを天井で旋回するファンにくくりつけて、その空中で旋回するVIVE Trackerの挙動を気球に見たてて、ゲームを開発したのだ。
こうして完成したゲームは、ときおり火を吹きかけてくる気球に向かって火矢を射ることで、この気球を撃ち落とすものとなった。
動画を見たら、こう思われるかも知れない。こんなクダラナイ方法をとらなくても、普通に気球の挙動をプログラミングすればいいではないか、と。
以上のような疑問に対しては、おそらく次のように答えることができるだろう。推測の域は出ないが、iBrews氏は天井のファンにVIVE Trackerをくくりつけるというアイデアから、気球を連想してこのゲームを作ったのだろう。つまり、とにかくVIVE Trackerを天井のファンにつけてブンブン動かしたかったのであって、その挙動を気球に使うことは二の次だったに違いない。
ともあれ、こうした「ネタ」的な使い方ができるのも、VIVE Trackerの応用範囲がケタ外れに広いからであろう。
VIVE Trackerを使って気球ゲームを開発した動画を紹介したVRScoutの記事
http://vrscout.com/news/developer-vive-tracker-battle-ceiling-fan/
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