海外メディアUploadVRは、2017年3月27日の記事において、VIVEカンファレンスの発表内容を報じた。
本メディアでもすでに報じたように、HTCは、2017年3月27日と28日に中国・深センにおいて同社初のVIVE開発者カンファレンス「Vive Ecosystem Conferrence2017」を開催している。
以下では、同イベント1日目で明らかになった発表内容を、UploadVRの記事をもとにしてまとめていく。
「Vive VR Adサービス」の開始
「Vive VR Adサービス」とは、VIVE対応コンテンツ内に広告を表示するサービスだ。
同サービスは、「スマホアプリ内広告のVRコンテンツ版」と説明すれば、わかりやすいだろう。つまり、VIVEコンテンツ(のおそらくはユーザーの視野の下の方)に広告が表示することができるようになる。
同サービスの提供開始によって、開発者は無料コンテンツからでも広告収入が得られるようになるので、VRコンテンツ開発がより活性化するだろう。
なお、同サービスの詳しい実装方法は、Viveportの開発者向けサイトを参照のこと。
「Viveport M」のアップデート
「Viveport M」とは、スマホからVRコンテンツを利用する際に使うVRモバイルコンテンツ・プラットフォームのことだ。
HTCは、同プラットフォームをおもに中国で展開しているのだが、今回新たに6モデルのスマホで利用できるようになった。
国際VR研究所の設立
中国・深センにHTCが運営する「国際VR研究所」が設立される。
同研究所では、VRに関する「デバイス、テクノロジー、アプリケーション、ビックデータ」の研究が行われる予定だ。
同研究所を率いるのは、アメリカ軍が使用するデバイスのVRとARインターフェースを開発した実績のあるTom Furnessである。
Vivepaperから教育コンテンツの利用が可能に
「Vivepaper」とは、VR空間内で雑誌を閲覧できるVRブックストアアプリだ。同アプリは、「スマホのブックストアアプリのVR版」と理解して間違いないだろう(以下の動画参照)。
同アプリから閲覧できるコンテンツに、中国で教育コンテンツを開発しているQingdao Publishing Groupが開発したものが追加される。
以上が「Vive Ecosystem Conferrence2017」の主な発表内容である。イベント2日目には、VIVE対応アクセサリーに関する大きな発表があるかも知れない。
Vive Ecosystem Conferrence2017の発表内容を報じたUploadVRの記事
https://uploadvr.com/htc-reveals-vr-research-institute-vivpaper-updates-and-more/
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