インテル、スタンドアローン型VRヘッドセット「Alloy」を2017年末にリリース予定

海外メディアUploadVRは、2017年3月17日の記事において、スタンドアローン型VRヘッドセット「Alloy」が2017年末にリリースされることを報じた。

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同メディアは、IntelのVRコミュニケーション部門を率いるNicole Smithに行ったインタビューにおいて、同社初のスタンドアローン型VRヘッドセット「Alloy」のリリース時期とそのビジネスモデルについて答えてもらい、その内容を掲載した。

スタンドアローン型VRヘッドセット「Alloy」とは

Intel初のスタンドアローン型VRヘッドセット「Alloy」とは、VR Ready PCが不要なハイエンドなVRヘッドセットである。同VRヘッドセットの既存のそれとは差別化される特徴とは、以下のようなものである。

「ハンドジェスチャー・コントロール」とは、内蔵センサーによってユーザーのリアルな腕と手の動きをトラッキングして、バーチャルなオブジェクトを操作することを意味する(以下の動画参照)。

また、本メディアで以前に報じているのだが、同VRヘッドセットの描画処理能力は「ノートPC程度」とされているので、スマホを使ったGear VRのようなモバイル型VRヘッドセットよりは高画質だが、VIVEおよびOculus Riftには劣るようだ。

Smith氏に行ったインタビューから、以下のことが判明した。

同VRヘッドセットのリリース時期は「今年のホリデーシーズン」、つまり2017年の年末商戦を予定している。

同VRヘッドセットは、Intelではなくパートナーシップを提携したサードパーティが製造する、とのこと。同社は同VRヘッドセットの中核技術を提供するのみの「プラットフォーマー」に徹することを目指しているのだ。

インタビューでは、パートナーシップを提携したメーカー名は明かされなかったが、すでに有名メーカーと提携しているということはわかった。

同VRヘッドセットのVRコンテンツを開発するSDK(Software Development Kit)は、2017年第2四半期にVRコンテンツ開発スタジオに配布する予定。

さらに、すでにいつくかのVRコンテンツ開発スタジオにはSDKを配布しており、2017年末のリリース時期には一定数のVRコンテンツが同時リリースされるようだ。

インタビューでは、既存のVRコンテンツ・プラットフォームSteamのコンテンツを、Alloyで楽しむことができるかについて尋ねた。

以上の質問に対して同氏は、VIVEやOculus Riftはユーザーインターフェースがそれぞれ特殊なので、互換性を確保するのは難しい、と答えた。

この答えから、少なくともリリース当初には他のハイエンドVRヘッドセットのコンテンツを楽しむことはできない、と考えるのが妥当である。

本メディアで以前に報じたように、Alloyの価格は「$599〜$899(約¥69,000〜¥103,000)」、と発言したIntel幹部がいた。

今回のインタビューでは、具体的な数字は挙げられるなかったものも、「妥当な範囲」の価格である、という回答をえた。

同VRヘッドセットの性能を総合的に考慮すると、以前の発言通り$1000(約¥110,000)未満が妥当だろう。

以上のようなインタビューの回答から言えるは、AlloyはGear VRやDaydream Viewよりはハイスペックで、VIVEやOculus Riftよりはリーズナブルな「ハイ・ミドル」とも形容できるプロダクト・カテゴリーを創出する可能性があることだ。

この「ハイ・ミドル」なカテゴリーが市場に定着するには、他のVRヘッドセットにはない「リアル・ハンドジェスチャー・コントロール」を魅力的に活用したVRコンテンツの開発と供給が不可欠であろう。

Smith氏はインタビューの最後に、Alloyに関するさらなるニュースは「2ヶ月後」くらいに知らせることができる、とも発言した。続報を待とう。

スタンドアローン型VRヘッドセット「Alloy」が2017年末にリリースされることを報じたUploadVRの記事

https://uploadvr.com/intel-alloy-vr-holiday-2017/

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