海外メディアFortuneは、2017年3月3日の記事において、Hololensアート作品「Concrete Storm」を紹介した。
同メディアによれば、2017年3月2日から5日までアメリカ・ニューヨークで開催された美術展The Armory Showにおいて、Hololensアート作品「Concrete Storm」(コンクリートの嵐)が展示された。
同作品を鑑賞するためには、まず絡み合った緑色の線が描かれた部屋に入る必要がある。室内には緑色の線のほかには、膝くらいの高さのコンクリートの柱の一部が、いくつか散らばって建っている(トップ画像参照)。
ところが、Hololensを装着すると柱の上にホログラフィックな柱が表示され、天井まで柱がつながっているように見えるのである。ホログラフィックな柱は、鑑賞者の位置や移動に合わせて、その見え方が変わるようになっている。
このアート作品は、単にホログラフィックな柱を見せることでは終わらない。しばらく見ていると、なんとホログラフィックな柱が崩れるのだ。そのコンクリートが崩壊する様子は、まさにコンクリートが激しい嵐で壊されたかのようだ(下の画像参照)。
同アート作品の制作を企画したキュレーターのElena Sobolevaは、以下のようなコメントをしている。
商業芸術という文脈ではありますが、こんなに早い時期に、アート市場に対してアートの世界における新しい道を見せることができて興奮しています。
Hololensを使えば、美術コレクターがリビングルームで収集したい美術品を調べたり、一般のアート好きのヒトが、何万キロも離れた美術館を自分の家にいながら訪問できるのです。
以上のようなHololensの可能性を実感できるアート作品が、そう遠くない未来において日本でも鑑賞できるようになることは、想像に難くないだろう。
Hololensアート作品「Concrete Storm」を紹介したFortuneの記事
http://fortune.com/2017/03/02/microsoft-hololens-art-show/
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