海外メディアUploadVRは、2017年3月3日の記事において、VRヘッドセット「Pano」を紹介した。
同メディアによると、先週アメリカ・サンフランシスコで開催されたGDC2017において、中国のハードウェア・メーカーHyperrealが低価格を目指すVRヘッドセット「Pano」を発表した。
同VRヘッドセットの形状はトップ画像を見るとわかるように、極めてOculus Riftに酷似している。同メーカーのヴァイス・プレジデントのJinjing Shaの話によると、同VRヘッドセットはOculus Riftに形状が似ているだけではなく、性能も匹敵するものだと言う。つまり、ルームスケールなポジショナル・トラッキングと人間工学を応用した「手になじむ」ハンド・コントローラーを実装しているのだ。
さらに同氏は、同VRヘッドセットを動作させるために必要なVR Ready PCの最小要求スペックは、Oculus Riftの最小スペックと同等、とのこと(下の画像参照)。
ちなみに、Oculus Rift対応のVR Ready PCの要求最低スペックが低くなったのは、昨年のOculus主催のカンファレンス「Oculus Connect 3」で発表されたAsynchronous Spacewarp技術を使うことに実現したのだが、同VRヘッドセットが同等の技術を使っているかどうかは全くわからない。
様々な観点からみてOculus Riftと同等な同VRヘッドセットが、Oculus Riftと異なっている点は、より低価格を実現しようとしているところだ。
現時点では同VRヘッドセットの価格は不明であるが、価格に関して、同氏は以下のようにコメントしている。
もしVRヘッドセットの値段を$300(約¥34,000)まで落とすことができたなら、中国では今の4倍VRヘッドセットが普及するでしょう。
以上のコメントは、値下げが発表されたOculus Rift &Touchの価格である$598(約68,000)のさらに半額を目指していることを示唆している、と解釈できる。
なお、2017年3月27日に同VRヘッドセットのさらなる詳細が発表されるともとに予約受付を開始する。そして、プロダクトがリリースされるのは6月の第1週を予定している。まずは、3月末の発表を待とう。
VRヘッドセット「Pano」を紹介したUploadVRの記事
https://uploadvr.com/chinese-company-hypereal-claims-min-spec-pc-vr-solution-matches-oculus-asw/
VRヘッドセット「Pano」公式サイト
https://www.hypereal.com/#/
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