海外メディアRealityDomeは、2017年2月21日の記事において、手術のイメージ共有にHololensを活用する事例を紹介した。
同メディアによると、2017年2月21日、Microsoftは技術提携している医療機器メーカーStrykerの手術にHololensを活用する事例を紹介した動画を公開した。
現在の手術は多数の医療機器を手術時に活用するため、手術時にそれらの機器をどこに置くのかが重要になる。そうした手術室のレイアウトは、従来は医療関係者によるミーティングで決めていた。しかし、言葉によるミーティングでは時としてイメージの共有がうまくいかないこともあり、実際の手術時にレイアウトに変更が生じた場合、高価で重い医療機器を移動させるという無駄な仕事が発生してしまう。
Stryker社は、以上のような手術に関する問題を解決する方法として、Hololensによる手術の準備を提案している。その提案とは、今までミーティングで行っていた手術イメージの共有をHololensで行う、というものだ。確かに、手術室とそのなかに置かれる医療機器がホログラフィックに見えるので、誤解が生じることはないだろう。以下に引用する動画の1分10秒あたりから、その「ホログラフィック・ミーティング」の様子を見ることができる。
動画の2分前あたりからは、ミーティングに活用するために縮小表示していた手術室のホログラムを、原寸大に拡大してよりクリアなイメージの共有を図っている様子も確認できる。
以上の事例や本メディアが以前に報じたオーストラリア軍によるhololens活用事例からわかることは、Hololensには今まではホワイトボードや(スマホやPCの)平面ディスプレイで共有していた情報を、ホログラフィックなイメージに代替するポテンシャルが秘められている、ということではなかろうか。
そう遠くない未来におけるビジネスシーンでは、物理的なディスプレイではなくホログラムによって情報共有するのが主流になっているのかも知れない。
手術をアシストするHololensの活用事例を紹介したRealityDomeの記事
http://www.realitydome.com/stryker-using-microsoft-hololens-to-designs-operation-rooms/
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