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この先5年はVR/ARがデータ通信量を増やす一因となる


スマートフォンとSIMカード


CBS Minnesotaに、アメリカ人のデータ通信量に関する疑問を扱った記事が掲載された。記事が掲載されたのは、「なぜバレンタインのグリーティングカードはあんなに高いのか」「なぜ寒いと鼻水が出るのか」といった日常のちょっとした疑問を扱う”Good Question”のコーナーだ。


今回の疑問は、「私たちはどれくらいのデータをやりとりしているの?」である。


それぞれの通信事情


田舎の夏


スマートフォンでどの程度の通信を行うかは、人によって大きく分かれるところだ。日常的にパソコンを使うかどうか、動画を見ることがあるかといったライフスタイルの違いがはっきりと現れる。


家族や友人とのやり取りくらいにしか携帯を使わないなら、月1GBでも足りるだろう。しかし、動画を頻繁に見るのであれば7GBや10GBでも通信制限ギリギリになるかもしれない。


ITに詳しいと、かえって携帯での通信量が少ないユーザが多そうである。あえてパソコンではなくスマートフォンで作業をすることも少ないだろう。


以前は通信量に応じて接続料金が変わる従量課金制のプランもあったが、スマートフォンが普及した現在ではほぼデータ定額一択である(Wi-Fiしか使わない・二台持ちといった特殊な例はある)


アメリカの通信事情


アメリカの庭


アメリカでも、携帯電話料金は定額が一般化している。通信容量を超えてしまった場合には速度制限を受けるが、通信できなくなるわけではない。


通信量の変化


Nielsenの調査によれば、2011年初めの時点で月平均のデータ使用量は450MBだったという。それがこの6年間で20〜30倍にまで増加した。


2016年の末、18〜24才のユーザは月に17GBの通信を行った。一方で、35〜44才では月のデータ使用量が12GB程度である。若い層ほどスマートフォンでの通信量が多い傾向にあるようだ。


データの使い道


Loup Venturesのマネージングパートナー、Gene Munsterは

「私たちは多くのデータを使用しています。その最大の理由は動画です。特に携帯端末では、Facebookの動画が最も使用されています」

と指摘している。


他に、YouTube、Snapchat、音楽のストリーミングも大きな理由になっている。


個人のスマートフォンではなく固定回線に目を向けると、1家庭あたり月に75GBのデータを使用している。Musnterによれば、その6割がNetflixの視聴に費やされている。


今後の通信


街の光


今後5年で、データ使用量はさらに20倍から30倍にまで膨れ上がると予想されている。注目されているのは、VR、AR、そして4K動画の拡大である。これらの技術はいずれも、大きなデータ容量を必要とする。


VR動画は、同程度の画質を持つ通常の動画よりもはるかにファイルサイズが大きくなる。ARは技術の利用法によって必要とするデータ容量が異なるが、頻繁に通信を行うことになるのは確実だ。


4K動画は純粋に解像度が高いので容量が大きい。HD画質の映像ならば、1時間のストリーミングで1.5GB程度の容量を使う。4K映像では8GB必要になる。


こうした技術が普及することで、一人一人のユーザが使うデータのサイズは天文学的な数字になっていく。VR/ARを語るときにはヘッドセットが問題にされることが多いが、ハード面では通信回線の整備も重要となる。


トラフィックの増大にハード面が追いつけないようであれば、そもそも通信量が膨大にならないようなソフト面での対策も検討しなければならないかもしれない。


 


参照元サイト名:CBS Minnesota

URL:http://minnesota.cbslocal.com/2017/02/14/good-question-data-usage/


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