Tech Cruchがスタートアップ企業Tipitへの投資について伝えた。Tipitが250万ドル(2.8億円)を獲得したという。
Tipitとは
Tipitは、ARコンテンツの制作を誰もが行えるようにする企業だ。
Solo
Tipitは2016年の4月に登場したアプリ「Solo」で話題となった。
Soloはスマートフォンのカメラで動画を撮影すると、人物を認識してくれるアプリだ。その後、背景やエフェクトを変更して動画作品を完成させることになる。ユーザによって作成された上の動画では、人物の周囲・人物のみ・人物以外といった条件でエフェクトが追加されていることが確認できる。
昨年、Soloには若者を中心に約200万人が登録したという。
これまで、人物をトラッキングしてARコンテンツを制作するには大きな開発コストが必要だった。TipitのCEOは
「最先端のフェイストラッキングシステムには、年間30万ドルを要求するものもある」
という。
しかし、Tipitの提供するSDKはその金額を抑えている。自社で独自にトラッキングシステムを開発するような大企業でなくてもARコンテンツを活用できるのが魅力だ。
その価格の秘密は、骨格と関節に基いてトラッキングを行っていることだ。フェイストラッキングはかなりのコストがかかるが、骨格に基づくトラッキングならば比較的安価に高品質なソリューションを提供できる。
AR制作のベースとなる可能性
これまで、ARコンテンツを制作するのは主に大企業だった。それぞれが自社のために専用のトラッキングシステムを開発していたので一般的に扱いやすいシステムではなく、費用も高額になってしまっていた。
Tipitが用意したSDKを活用すれば、ARコンテンツを制作するのに一からシステム構築を行う必要はない。核となる部分は既にあるので、あとはそれを活かすアイデアと技術があればローコストでARコンテンツの制作が可能だ。
トラッキングのクオリティはSoloで証明されているので、あとは開発者にとってどのくらい扱いやすいソリューションとなっているかが問題だ。今後のAR制作ではTipitの技術が当然のように使われることになるかもしれない。
参照元サイト名:Tipit
URL:http://tipit.tv/
参照元サイト名:Tech Crunch
URL:https://techcrunch.com/2017/02/08/tipit-raises-2-5-million-to-bring-user-generated-ar-to-all/
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