Facebookが提供しているOculus体験スペースが次々と閉鎖していることについて、Business Insiderが調査を行った。
Oculus体験スペースの閉鎖
全米で500件のBest Buy店舗にOculusの体験スペースが用意されていた。しかし、そのうち200件が閉鎖されたという。
Business Insiderには、Best Buy店舗で体験スペースを担当していた複数の従業員から「一度もデモンストレーションを行わない日が何日も続くことがあった」という情報が寄せられたようだ。また、この閉鎖によって影響を受ける従業員に対しては店舗業績が原因と説明されたという。
OculusとBest Buyのコメント
Oculusの広報は体験スペースの閉鎖を行っていることを認めた。閉鎖の理由は時期によるものとしている。
「(体験スペースを閉鎖しているのは)時期を見てのことであり、当社はBest Buyのどの店舗でデモを行うのかを吟味し、優先順位付けをしています。現在でも、アメリカとカナダにある数百のBest BuyでRiftを体験できます。VRを知ってもらう一番の方法は実際に体験することだと考えています。今後もイベントを行っていく予定です」
と続けた。
Best Buyは2016年の4月にOculusのパートナーとなり、Riftの販売とデモを開始した。CEOは同年8月に、「顧客にとっては本当に楽しいものになるでしょう。我々にとっては、VRが成長を助けてくれるものかもしれません」と語っている。同社の広報は、体験スペースを閉鎖した店舗でもRiftやTouchの販売は続けるという。
従業員のコメント
複数の「Oculusアンバサダー」によれば、ホリデーシーズンには週に数台のRiftが売れるという。一方で、クリスマスを過ぎると客足は大きく減少するそうだ。
テキサス州のBest Buyで働く匿名の従業員によれば、「顧客に頼まれるず、一度もデモをしない日が続くこともあった」という。カリフォルニア州で働く別の従業員は、「Oculusのソフトウェアが抱えるバグによって、デモ用のヘッドセットが使えなくなることがしばしばあった」とコメントしている。
テキサス州で働く従業員はOculusについて「販売することを求めていませんでした。彼らが狙っていたのは、デモンストレーションを行うこと、そしてOculusを話題にすることでした」と語った。
Facebookの真意は?
このデモ店舗縮小の動きについて、「Facebookが独自店舗を出店する準備ではないか」と考える向きもある。しかし、すぐにそのような店舗がオープンする様子はない。
OculusとBest Buyの関係性によるものなのか、単に体験を希望するユーザが減ったためなのか、何かの目的があって体験ができる店舗を減らしているのだろうか。Riftの販売台数は明らかにされていないが、昨年の売上が想定の範囲を(上か下に)超えたために方針を転換した可能性もある。
参照元サイト名:Business Insider
URL:http://uk.businessinsider.com/facebook-closing-200-oculus-best-buy-pop-ups-poor-store-performance-2017-2?r=US&IR=T
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