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未来はすぐ近くにある。CESで見えてきた2017年のトレンドにVRと触覚の統合が挙げられる


スマートなガジェット類


多くの新製品、試作品、最新技術が展示・紹介されたCES 2017を通して、今年のトレンドになりそうな分野が見えてきた。HUFFPOST TECHがいくつかを取り上げており、その中にはVRに関連するものも含まれている。


CESでわかったこと



  1. あらゆるものはスマート化される

    スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラス…そこにはビジネスチャンスがある。

  2. 「感情」「感覚」が重要になる


2016年のトレンドは「健康」だった


先進国の高齢化といった事情もあり、2016年にスマートフォンユーザの実に6割が健康に関連するアプリをダウンロードした。この動きを受けて、数多くの企業が運動を記録したり、コーチングしたりするアプリをリリースしている。


この傾向は今後も続くだろう。フィットネストラッカーは大きな市場となっている。2021年までに、140億ドル(1.6兆円)もの金額がフィットネストラッカーに費やされる見込みだという。


2017年は感覚と統合されたVRが注目される


2016年、いくつものVRヘッドセットが一般向けに発売された。VRを体験した消費者も多いだろう。しかし、これまでのVRはあくまでも仮想現実でしかなかった。実際には存在しない世界であると感じながらそれを楽しむものだったのだ。


2017年のVR/MRはハプティクス・タッチとの統合が期待されている。存在しないはずのものに触れる感覚が提供されることにより、実在感が高められる。


Tactai Touch



Tactai Touchは、指先にはめることでVR上のオブジェクトに触れる感覚を与えるウェアラブル端末だ。紙、陶器、革といった素材の違いがフィードバックされるので、それが実在するかのように感じられる。


端末が安価(公式サイトの動画によれば、12ドルで製造できる)こともポイントだ。手のひらではなく指先でしか触れることができないが、触れるVRの第一歩として期待できる技術だ。


Fundamental VR



Fundamental VRは、医療現場でのトレーニングに使えるVRコンテンツを提供している。手術の計画やシミュレーションが可能なアプリはこれまでにも開発されてきたが、同社のアプリは触覚フィードバックがある点が異なる。VR用の注射針で注射を行えば皮膚の抵抗があり、メスを入れれば組織ごとに異なる手応えが感じられる。


医学生や看護学生が、実際に患者の身体を借りて注射の練習をするよりも優れた方法だ。学生と、練習台にされる患者に苦痛を与えることがない。


Visualize


ヘッドセットを付けて座席に座る体験者


Visualizeは、動く座席とVRを組み合わせた。シートはコース上の段差による振動、カーブでの遠心力と加減速での慣性による圧力に合わせて動く。これによって実際に車の座席に座っているような感覚を与えることに成功した。


Tanvas



Tanvasは、特別なハードウェアを使うことなく触覚フィードバックを提供する。静電気を利用し、タッチパネル表面と指の間の摩擦を調整して物体に触れる感覚を作り出すという。


Ultrahaptics



超音波を使って、空中に「感覚」を生み出す。直接触れなくても、手をかざしてスイッチを押したり、ダイヤルを回したりすることができる。触れた感覚もフィードバックされる。


バーチャルに実体を与える方法


専用のハードウェアを用意して身体を刺激するシンプルな方法、静電気を使って触れた部分に刺激を与える方法、超音波で離れた場所から感覚を生み出す方法。それぞれの企業が異なるアプローチでVR/MRに触覚を統合しようとしている。


スマートフォンはタッチで操作するとバイブレーションで反応する。ゲーム機のコントローラーは、キャラクターがダメージを受けると振動でプレイヤーに伝える。これまで、デジタルコンテンツから触覚へのフィードバックは振動ばかりだった。


フィードバックの種類が増えることで、2017年のバーチャルはますます現実感を増していくのだろう。


 


 


参照元サイト名:HUFFPOST TECH

URL:http://www.huffingtonpost.co.uk/amelia-kallman/the-future-is-close-you-c_b_14384534.html


参照元サイト名:Tactai公式サイト

URL:http://www.tactai.com/


参照元サイト名:Fundamental VR公式サイト

URL:http://www.fundamentalvr.com/


参照元サイト名:Visualize公式サイト

URL:http://visualise.com/case-study/audi-vr-driving-experience-gfos-2015


参照元サイト名:Tanvas公式サイト

URL:https://tanvas.co/


参照元サイト名:Ultrahaptics公式サイト

URL:http://www.ultrahaptics.com/


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